ぬし 2018-09-22 22:43:38 |
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レイ_
どーもね。
( 木枯し吹き始める秋の夕暮れ、幾度か頼りない点滅を繰り返す街頭。廃れた町は血生臭さと煙草の煙を已然として纏わせていた。ふと、誰かによって金色のコインが投下されるのを見た。微かに近く感じる煙草の香り、既に其処らで充満する匂いが鼻にこびりついているために、人間かnicotineかと見分ける事はせずともその者と思われる声をうつ向き加減に聞いては、後に素直な感謝を視界に映る、几帳面に磨かれた革靴の先端に向けて。続けるように相変わらずの皮肉な言葉を募らせ、やっとこさ貴方の顔を見上げた。 ) こんなとこで祝福なんぞ求めたら直ぐに殺されちまうぞ、おにーさん。
ハイライト_
...嗚呼、イカしてるよ。アンタが持ってればまるでハリウッドスターだ。
( 何を思ったのか等は知らないがどうやら貴方は此処に居座るらしい。気に入っているらしい拳銃を眺める貴方、横目に鼻で笑いつつぼんやりと頬杖をつき。ふと、己の命乞いからか拳銃のグリップ部分を己に向ける貴方、何に使ってもいい その表情からは余裕すら窺える。裏目を読むのは嫌いだが、躊躇なくそれを手に取れば直ぐ様引き金に指をゆっくりと宛がい依然として落ち着いたままに貴方の横頭に銃口を押し付けて。nicotine相手に敵う訳が無い そんなこととうの昔に知りながらも暫く密なる静寂を保とう。勿論殺すつもりは無いし、第一に俺はそんな出会い頭に残虐非道な事は出来ないような善人である、そう冗談めかしつつ自分に言い聞かせては、貴方がどういう反応を見せてくれるのかと喉元の疼めきを堪え。 )
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