主 2018-09-19 20:42:19 |
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(自分が最後に入ったのだからそれくらい普通だと考えていたのだが、彼からすれば客人に対して何かをさせてしまうことに抵抗を感じたのかもしれないと礼を言われて気付く。その好意を否定する事なく簡単な相槌で返答しながら律儀というか生真面目というか今まで己が接してきた周りの人間には居なかったタイプだなと思案を巡らせる。手渡されたハンガーに同じように上着を掛けながら「どうもありがとう、佐久間さんって世話焼くの好き?初対面なのにこんな良い待遇してくれるくらいだし」気遣いからくる言動というよりも身に付いた習慣からくる言動のように感じ尋ねながら下から彼の顔に視線を向ける。ふいに告げられた言葉に「流石に飯の調達くらいは自分でするよ、そこまで世話になるつもり無いし家見つけるまでって事だったから」と線引きはしておいた方が良いだろうと訂正を加える。まぁいつになるかはわからないけど、という言葉は胸の内にしまいつつも、少し突き放したような言い方になってしまったかもしれないと険悪な雰囲気が漂う前に「それにしても、料理苦手なんだ?」と話題を再び彼に戻しながニコニコと笑みを向け。)
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