主 2018-09-19 20:42:19 |
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殺伐か...(一見ノーマルタイプのキャラが実は整理が苦手だという王道である設定なんかが自分の中で定着していた為に、彼から抑揚の無いような気怠げな雰囲気を共に感じ取れば意外そうに言葉を繰り返す。どちらかといえば己も物を手元に置かない生活をする習慣が身につきつつあった事を思い出せば案外気が合ったりして、なんて気楽な事を考えてみる。まだまだ知らない事ばかりだが、こうした小さな共通点を見つける毎に彼について探究心が掻き立てられる。ふとエレベーターの降り際会釈をされれば虚を突かれた。間も無く直ぐに笑みを浮かべては彼に続き、閑散とした廊下に二つの足音が混じり合い規則的なリズムを奏でる。「此処か...どうも、お邪魔します」高層階でも特に代わりのなさそうな部屋の作りにそりゃそうだなと納得しつつ、靴を脱ぐ。最近頻繁に見かけるようになった物騒なニュースを思い出せば鍵は締めた方がいいだろう、と勝手ながらも施錠する。彼の言った殺伐という言葉通りの部屋ではあったものの、少ない物数だからこそ際立つ生活感にこの空間も彼の一部であるのだなと興味深げに眺めて。「何かされて嫌な事教えて欲しいんだけど、此処には立ち入るなとか触るなとか...共同生活を送る上で決め事はしておいた方がお互いの為だと思うんだよね」と持っていた荷物を壁際へと置き、大したものも入っていなかった為その上へ腰を下ろしつつ己の提案を持ち掛けて。)
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