旦那様 2018-09-16 16:46:52 |
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そうさな、その通りだ。私も、あまりお前のために背伸びし過ぎるのは控えるとしよう。
( 妻の最もな発言に、うんうん、と頷く。はて、然しいつ背伸びしたかな。なんて、発言したにも関わらず身に覚えのない事に疑問を抱く。が、まぁ良いだろう。きっと気付かぬうちに背伸びは沢山している。それに気づくか気付かないかの話だ。二人から伸びる影が、闇へと消えて行くたびに夫婦が住まう屋敷が近付く。そして、日が落ちきる頃には屋敷に着いていた。玄関へと入れば二人を出迎え美しき女の姿をした式神が何人も座っている。どうやら飯の準備は既に出来ているようだ。草履を脱いで上がると、妻の言葉に、)
月見か。それは良いな、よし、この団子を使って二人きりでするとしような。
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