Loreley auf der Bühne ／ 〆

【名前】 Julia Schmidt ( ユリア・シュミット )

【容姿】うなじは隠れるものの、肩にはつかない長さのショートレイヤーヘア。白味が少ない色の濃いブロンドで、薄く梳いた前髪はまつ毛に触れないぎりぎりまで伸びている。ぱっちり二重の瞳は勝ち気そうにやや吊り気味で、虹彩はペリドットを思わせる落ち着いた緑。眉は過度に細くしたり角度を付けたりしないように整えており、目元の印象をやわらげている。白人らしく肌は白く、年齢よりも若々しい顔立ちと華奢な体躯のおかげで幾分若く見られることが多い。舞台化粧は勿論派手だが、普段の化粧は良い品を必要な分だけ使用し厚塗り感を減らすことに力を尽くしている。背筋はいつでもまっすぐ伸びており、気品の中に強さと脆さを兼ね備えた雰囲気。背丈は166cm。これでもかと蓄えた金で豪快に買い物をするため、身に纏っているものはいつ見ても違う。舞台衣装は客のプレゼントで賄っているためいかんせん露出度が高く、新規の若い客にはしばしば驚かれる。

【性格】歌姫の名に恥じない貫禄があり、一見すると近寄りがたい人物。実際それなりにプライドは高く、太客以外に対して必要以上に笑顔を振りまくことはない。負けん気が強い癖に、時たま自虐をするといったアンバランスな人物。ぶっきらぼうに見えるが親しい相手には文句を言いながら世話を焼くタイプで、好かれるために尽くすという性質の持ち主だがあまり自覚はない。心を開くまで時間がかかる分、一度大切に思った相手は全力で大切にする。リアリストであれと言い聞かせているロマンチスト。狭く深い付き合いを好むため仕事外の交友関係はそう広くなく、友人が自分以外の人間と親しくしているのを目の当たりにすると激しく落ち込む。過去をいつまでも懐かしみ良かったことも悪かったことも引きずりがちで、年齢と共に切り替えが遅くなっている模様。苦手なことは必死に改善しようとする律儀な努力家だが、それを他人に知られることを嫌う。波乱万丈な人生経験の影響でやけに達観しているきらいはあるが、気分が高まると無邪気な顔を見せることも。気にしていないように振舞うが、人から向けられる悪意にあまり強くない。実は口が悪く短気とお世辞にも客商売には向いていないため、かなり自分を繕いながら可憐な歌姫を演じている。

【備考】実の姉に焦がれ、8歳の頃に同性愛者を自覚。隠していたつもりだが、どういうわけか家族に知られてしまったため居心地が悪く15歳で家を出た。キャバレーでは18歳の頃から働いており、女性客に惹かれることもあったが皮肉にも男性に春を売って生活を潤している。“好きな人は見ているだけで良い”というスタンスで、職業や経歴が足枷となり本気の恋愛には消極的。金のために身体を商品にしてはいるが、異性愛者をあまり良く思っておらず友人も同性愛者ばかり。商売相手にならなさそうな客に言い寄られると、案外簡単に同性愛者であることをカミングアウトし牽制する。レズビアンの中ではフェムネコに分類。食に執着がなく、余程のゲテモノでなければ何でも良い。1921年12月時点で28歳。

( 壇上を退いて数十分後。すっかり帰り支度を済ませてから、馴染みの客にそれとなく挨拶をして回る。私の出番の次の次、ウィーンから呼びつけたというバンドの演奏も裏口のドアを閉じるとすっかり聞こえなくなって、その温度差にくらりと眩暈がした。後ろ髪引かれるものなんて何もない、代り映えだってない路地裏。石畳の溝に染みた下水が視界に入る度、気が滅入って溜め息が零れた。そんないつも通りの帰り道──待って！なんて切羽詰まった声と同時に、勢い良く腕を引かれたのは歩き出してからしばらくのこと。「えっ！？」なんて焦って漏れ出た私の声は、店外だろうと背筋を伸ばして悠々と歩いていたほんの少し前までをいとも簡単に台無しにした。振り返った先に立っていた男を睨みつける前に、私の腕を掴んでいない方の手から花束が押し付けられたのは幸か不幸か、一体どちらだろう。帰路の途中、歩道の真ん中。ハイヒールが少しぐらついて、姿勢を立て直している間に捲し立てられた男の台詞にやや面食らう。強引な呼び止め方とは随分ギャップがあって、その青臭さに落ち着きを取り戻した。……否、冷めたとも言う。ごめんね、私、男はダメなの。ふわりと営業用の笑みを張り付けると、穏やかな声で語りかけた。 )

……ありがとう。手、離してくれる？


( / 素敵な男性をありがとうございます……！当方の萌要素も取り入れていただきとっても嬉しいです！それに加え、事前に挙げなかったものの「人当たりが良い・わがまま・頑固・直情的・子供じみた」などの性格も大好きでして、これからがますます楽しみになりました。
こちらの方もひとまずpfが出来上がりましたので、お手隙の際にでもご確認よろしくお願いいたします。何度でも申し上げますが、修正は喜んで承りますので何かございましたら遠慮なく仰ってくださいね。 )