朝霧組若頭 2018-08-19 16:40:05 |
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────君は、優しい人なんだね…。(ポツリ、ほんとにそれしか言い様のない零れ落ちた言葉。簡単で完結で一体何に対してこの言葉を言ったのか、此方の出した要件は1つ、相手の警戒がとけるまで自身と成る可く行動を共にする事。嫁ぎに来いと呼んだにしては、やや筋が通ってないが条件をつけた後それでもいいならと、彼は了承してくれた。ツンとした態度ながら周りをよく見ていて、自身の信念や義理を頑なに突き通すタイプだ。見た目に反し案外内面は、真面目なのではないかと思いながらそんな彼に上記の言葉を投げ掛けたのだ。手の甲にキスを落とした際も、殴られる事を覚悟しての行動だったが彼は手を引っ込めただけで、邪険にはしてこなかった。肩透かしをくらったような自分の推理的思考に反論してきた彼に、面白いと素直に感じつつ、キスをした唇に指を添え残った彼の体温を辿るように指をなぞらせた。「…んでも、まあ今日は初日だしまだわかんない事だらけだよね。少し時間あるし茶菓子でも持ってこようか?」唯、話しているだけでもつまらないだろう。食べ物を摘みながら話でもしようか、後に必要になってくる生活場の紹介は、その時にでもすればいい今は、初めて話す彼ともっと話してもっともっと彼のことを知りたい。空白だらけの彼についてのページを埋めていきたい。幼い子供が、一つのことに集中する様に、今は彼に夢中なのだ。そっと静かに腰を上げればパタパタと台所の方へと向かう。置き菓子があるはずの棚を除けばドラ焼きとみたらし団子が並べてある。片方を手にして数秒考えた後面倒くさくなったのか両方持っていくことにした。ついでに、菓子に合うように緑茶を準備すれば慎重な足取りで部屋へと戻りそっと彼の前に並べて。また同じ位置へと腰を下ろせば、「まず、なにから話をしようか?」わくわくと目を輝かせるのは、朝霧組若頭として絶対に見せない面、嬉しいと新鮮な気持ちが混ざり合う感覚に心踊らせながらにっこりと笑った。)
(/お待たせしました!!!!ほんとに、ほんとに申し訳ないです。)
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