朝霧組若頭 2018-08-19 16:40:05 |
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────嗚呼、今日が彼の来る日だったね。急いで支度するよ…。
(早朝、部屋の障子からさす光は一日の始まりを示す日の出の知らせなのだろう。眠気眼には少し刺激の強い陽射しに目を細めながら、部屋へと伝言を伝えに来た組員に返事をした。関東の指定暴力団霧島組の若頭である霧島恭介、実際初対面に近い彼とは会話も愚か正面から顔も合わせたことの無い他人である筈の彼が、朝霧組へと今日赴くのだ。最初の出会いは組同士の会合だった。日本の代表する組は自身らと霧島組位だがその他、他国での活躍する組との情報交換のため設けられた集まりで彼を見つけたのだ。之は運命だと思った、一目惚れだ。今まで若頭として見合いを勧められることは少なくはなく、なんども引っ張りだされた事はある。それでも納得することは無く、はっきり言えば他人になどちっとも興味が唆られ無かった。そんな中彼は違った、彼を自身のものにしたい、手に入れたい、自身の内側から溢れ出る欲求に抗うこと無く、霧島へと求婚の文を送ったのがつい先日、そしてそれを承諾されたのがつい昨日。もっと余裕を持って進めるはずの婚約だが相手は相当な短期なのだろう、早速今日からこちらへと嫁がせると直ぐに連絡が来たのだ。もちろん断る理由もないので快く迎え入れてるため今こうして出迎えの支度で組内はバタバタしている。「急がなくては…。」部屋の隅に、きちんと揃えられた着物。色は淡い青と落ち着いた色合いで手触りの良い布地に裾には龍の刺繍が施されている。それに腕を通せば唯、淡々と朝の支度を済ませていく。身支度を済ませ大広間へと足を運べば、揃って頭を下げる組員に、「おはよう。」と軽く声をかけた。にこりと笑顔を浮かべれば正面に腰掛けている朝霧組現組長に頭を下げ、そのまま本家の玄関へと向かう。約束の時間通り黒塗りの車が家の前で止まった、横にズラリと並ぶように列を為した組員を尻目に車へと近づいていく。一層眩しくなった朝日に目配せし、自身のポーカーフェイスとも言われる笑顔を浮かべ、その車から出てくるであろう相手を見つめた。)
(/す、す、すいません!こんな意味不明な文になってしまって…まだお相手様の登場が無い分、文書も少なめになってしまいましたが次からは精進致します。もし、絡みにくい場合がございましたら、どうぞ、ご遠慮なくお申し付けください。(汗))
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