主 2018-08-05 11:26:40 |
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( >>221/雨宮夕嵐 )
人の子か---。どこへ行きたいか申してみろ。
( 鬼の血は高貴な者ほど美味だと聞いた事があるが、同族の血などに興味もなく呑んだ事すらないのでそれが真実か否かも分からない所。戻った静寂、立派な灰皿に乗せた煙管を口元へ運び紫煙をふぅ、と天へと向かい吐き出して見せてはその揺れて消える過程を眺め。ふと遠くから香る人の匂い。どこかで嗅ぎ覚えのあるような気もするが、似た匂いの人間など腐る程いるのできっとそれと同じだろうと、こんな竹林の置くに足を運ぶのは余程の物好きかそれとも否か。興味もないと瞼を伏せ少し長い眠りにでもつこうかと思っていたが、問う声とそれに続いた赤子のような大きい声に眉間へ深い皺を寄せては瞼を持ち上げ。煌めく黄金の瞳には些か憤怒の色が見え隠れしており、重い腰を持ち上げてはぺたり、ぺたりと素足の音を響かせながら玄関へ。下駄を履いては庭園を抜けて門へ着く前に手を横に払えば門は開き、そこに立つ長身の男。下駄のせいでこちらが高いが素足で立てば背は負けているのはよく理解でき、それでも何か引っかかるものがあると頭の隅で考えつつも近くまで寄り、道に迷ったとの事で静かに言葉を紡いでは返答を待ち。 )
( /よろしくお願い致しますっ…!!何かあればいつでもお申し付けください…!! )
( >>222/雨宮快晴 )
憐れな。人は…到底変わらぬか。
( 揺れる笹の音色、小川のせせらぎの心地よいそれらを聴きながら盃に酒を盛り、それを口元まで運んでは静かに飲み干していき。幾度となく呑んでも呑んでも、酔うことの無い体質になってからは旨味というものは些か減少したが酒好きには変わりなく。視線を外へと向けてぼんやりと見詰めていれば何やら五月蝿い声が聞こえ。この殺気と染み付いた血の匂いは間違いなくあの連中のもの。暫くなりを潜めて様子は伺っていたがこうも変わり映えなく突っ込んでくる所は笑えてくるもので。小さな溜息を零し、聞こえてくる風の切れる音にも動じず、弾か何か放ったらしいが妖気で守られた邸に傷ひとつつく訳もなく、結界に反応しての爆発音が聴こえたが煙管を吹かしながら目元をやや細め。煙管の灰を落としてから置くとゆっくり立ち上がり、縁側へと出て見れば結界に傷などはなく、変わり映えせず。玄関へと向かい下駄を履いてそのまま門の外に出て行き。 )
( /何かと拙い文章ではありますがよろしくお願い致しますっ…!! )
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