【ショコラ色のコスモス】

…うん、そうだね
ちなみにさ…その、八尋が ビデオで 僕を想像したっていうのは…"どっち"なの かなぁ…って

（引き寄せられて相手の体温を感じると それに応じる様に身体を預ける。何度でも、いつまでも 自分に飽きないでいてくれるのだろうか。ふと 相手のイメージでは 自分はどちらの役回りだったのだろうかと気になる。）

……それは、…えと
…智也を 抱きたいな と、思ってた…っいやでも アンタが嫌なら 俺が抱かれても別にいいし… その、色々まだわかんねぇんだけど…

（大人ぶっていた頃の宮尾ですら 組み敷くのをイメージしていたが、今の姿を見ると正直 逆は想像付かなくなった。しかし 相手が望むなら 組み敷かれる方でも構わないと思っていて。男同士の性行為はまだよく分かってないが それでもきっと大丈夫だろう。）

いや、うん…大丈夫だよ
おそらく その方が少しは僕もやりやすいし…期待されても困るけど

（どちらかといえば 圧倒的に抱かれた経験の方が多いし、尻に異物を入れられるのは慣れが必要だろうと思う。とはいえ 誰かと致すのは何年振りかなので あまり期待はしないでほしい。なんだか恥ずかしくなってきて少し顔を逸らす。）

…智也
今度からは無理とか我慢とかしなくていいし、大人とか子どもとか関係ないって思ってるから。本気で嫌なら こんな風に拒否ってもいいし、アンタがしてたみたいに ちゃんと話し合おう な？

（そっぽを向く姿を見て、ベッドで乱れてエッチな顔をする相手を想像してみたら ものすごく興奮して 自身が反応してきた。いい事言ってる風を装うが 発情してるのがバレそう。）

……台無しだよ
最後までカッコつけてて欲しかったよ

（優しい言葉をかけられ 素直に頷こうとするが、相手のズボンの膨らみに気付いて またため息が出る。せっかくいい雰囲気だったのに あくまで本能のままな反応をする相手に複雑な表情をする。）

これは 生理現象だから仕方ないっていうか…
思春期だもん、俺…
ちょっとくっついて 妄想しただけでこうなるくらい惚れてるっつーこと

（やはりバレてしまったかと恥ずかしくなるが 開き直って相手の腰に手を回す。首や頬や耳周辺にチュッチュと唇を当てて囁く。）

やめ、っくすぐったい
外だぞ…ッやだ ぁっ て
さっさと それ 何とかしてきなよ

（開き直って盛り出す相手を押し退けようとするが、くすぐったくて変な声が出る。これに関しては そっち方面に話を持ちかけた自分に非がなくもないので強くでれないが、夜中の公園でこの流れはまずい気がする。）

んー…やべぇ…
こういうの すげぇ 興奮する…
……なあ キスだけ、ダメ？

（諌めてくる割には抵抗に力が無いし 薄暗い中二人きりの公園に相手の甘い声が微かに響くのが更に興奮させてくる。せめて この流れでキスだけでもしたくて、ゆっくり顔を近づける。）

…ぅ へんたい…

（ゆっくり近付いてくる切なげな瞳を退けるほど非情になれなくて、目を閉じて受け入れ態勢にはいる。野外でのこんな行為で興奮するなんて変態だ と思うが、実を言えば人の事は言えない。）

（初めは重ねて感触を楽しむように啄む。二人の呼吸が合ってくるとどちらともなく舌を絡め始めて段々と深くなっていく。深くなるにつれ 酸素を求めて逃げる相手の頭を固定させ 耳の下側で押さえつける。そっと目を開けると 必死そうに逸らす瞳が段々と潤んでくる。）

（そろそろ息が上がってきて目を開くと、こちらを熱っぽく見つめる瞳と合った。思わず逃げようとすると 顔を固定されて舌を奥まで捻じ込まれる。なんだか頭がボーッとしてきて 思考が回らなくなる。気付けば ベンチに押し倒されていた。）

…ッ悪い、これ以上は…

（気付けば夢中で 相手をベンチに押し倒していた。これ以上続けていたら本気で止められなくなるところだった。そうなると 相手は嫌がるだろうし、初めては こんな場所なのは嫌だった。起き上がると 立ち上がって、抜いてくると言い残して公衆トイレに駆け込む。）

……やっぱりまだガキ

（早坂が立ち去ってからしばらく余韻で起き上がる気力もなかった。それにしても こんな風に相手を取り残すだなんて配慮が足りないと思う。そういう所はまだミジュくだなと思う。
自身の反応は早々に抑えられたが、身体に教え込まれたように尻がヒクヒクと反応する。帰ったら 慰めないと治らないだろうなと思いながら 起き上がる。）

…あー くそッ…

（昂ぶる欲を冷まそうとするが、なかなか治ってくれない。先ほどの宮尾の姿が鮮明に思い出されて 妄想で補修されていく。）

…遅い、…若いなぁ

（かれこれ15分くらい待たされてる気がする。それだけ時間がかっているのか、と考えると 元気なパワーだなと苦笑いを浮かべる。）

…悪い 待たせた！

（それからもう10分ほどしてスッキリした表情で戻ってくる。賢者タイムというか 今は性欲なしで宮尾に引っ付きたい気分、走って戻っていく。）

元気だね…
…散々 乱しておいて放置するのはマナー違反だと思うぞガキンチョ…

（戻ってくるなり抱き着いてきて髪にチュッチュしてくる相手に叱る気も失せてくる。適当にあしらいながら立ち上がって 帰るよう促す。）

ごめん、ごめん…我慢の限界で…
…つか トモは勃たねぇんだな…

（さほど怒ってはいなそうなのを確認すると 荷物を引っ掴んで追いかける。ふと 平然としている相手を見て あまり快くなかったのかなと気分が落ちる。）

…してたよ、
でも それくらいなら抑えられるし…
悦くなかったわけじゃなくて…その、身体のつくりの問題だから…気にしなくていい

（あまりそこは触れられたくないので あまりはっきりとは言えない。気持ちいいとまた別のところが反応しているんだという説明は恥ずかしくて言えるわけがない。キスの感触や見つめられた視線を思い出して また疼いてきそうだ。）

？どういう事なんだ…？
……体質ってことか？

（相手のよく分からない言葉に疑問符を浮かべて首を傾げる。元来 冷静なところもあるので脳内のクールダウンの仕方がうまいのだろうか。）