魔法使い 2018-07-08 20:11:25 |
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意外か?今となっては私に苦言を言ってくるやつはいないからな…お前以外
(昔話に目を丸くした相手に思わず笑みが浮かぶ。相手は昨晩この屋敷に転がり込んできたばかりなのだからこちらの事情を知らないのは当然なのだが、まだ自分の過去について話していない事実が意外だった。それほどまでにリーシェとの時間は居心地がよかったのだ)
私を叱ったのは所謂師匠と呼ばれる立場の人だ。だが私にとっては親代わりでもあり理解者であった人だ。女性だがあまり母親らしくはなかったな…彼女の指導は厳しかったし。もともとここは彼女の家で、私は幼い頃に拾われた身だ。彼女と過ごしたのは2年ほどだったが…楽しかったよ
(パンケーキに視線を落としながらとある女性を頭に思い浮かべる。短い期間だったが彼女との思い出は様々で彼女の笑い顔も厳しい顔も、よく覚えていた。彼女の話を口にしている間無意識に顔には笑顔が浮かぶ。綺麗になった食堂をみて、昔同じように整えられた食堂で食事をしたときのことを思いだしていた)
(/いえいえ大丈夫ですよ!お気になさらないでください!)
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