魔法使い 2018-07-08 20:11:25 |
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…そうだな。私の事情をお前に話せば、少なからず私の事情に巻き込むことになる。それは避けたい。そうだな、でも…私がこんな風に帰ってきた時は、またおかえりと言って欲しい
(相手の言い分にそれもそうだと納得する。そもそも昨日首を突っ込むなと言ったのは自分の方だ。それに危険を伴う自分の事情にただの人間である相手を巻き込めるわけがない。まだ出会ったばかりで知らないことも多いリーシェだが、だからこそたまだまだ彼のことは知りたくて、そのためにも彼を失うわけにはいかなかった。だが、先程言われた「おかえり」は今までにないほど心地よく安心する言葉で、体が少し軽くなるような気もする。今のこの気持ちをまた抱きたくてリーシェにおかえりをまた望むのだった)
…おい、なぜ扉を閉めた。ここは私の部屋であっているのに
(そんな気持ちに浸っていたのもつかの間、自室につき扉が開けられ歩みを進めようとするが、すぐにその扉は閉められてしまう。怪訝な顔で相手を見ると、自らの手で再び扉を開け放った。扉の中身は変わっていない。大量の本の中にできたベッドへの1本道をフラフラ進むと、そのままの格好でドサリと体をベッドに投げだした。リーシェが一体何故あんな行動をとったのかは全く理解できていない。部屋の状態など気にすることもなくディラは深く息を吐いて脱力していき)
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