魔法使い 2018-07-08 20:11:25 |
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…マークしておくか
(本の整理が3分の1ほど終わった頃、ディラは1度作業を止めてリーシェのいる部屋に耳をすませてみた。掃除はまだ続いているらしく時折相手の足音が聞こえる。まだこの部屋に来ることは無いだろう。一旦本を分類するのを止めると、手をふわりと広げて魔法陣を描く。その上でまた手を複雑に動かすと、最後には魔法陣の中にリーシェの恩人であると言っていた人物が浮かび上がった。リーシェの記憶と千里眼によって映し出された彼の恩人はどうやら平和に暮らしているらしく、不自由をしているふうでもない。ディラにとっては見知らぬ他人でこの人物を守る義務もない。だが、リーシェがこの人物がいなくなることで悲しむならば、この人物を守りたいと思った。リーシェは恩人が生きているかも知らないのだから余計なことなのかもしれない。だが、リーシェが生涯このことを知ることがなくとも、彼の恩人が元気でいてほしかった。)
…これは
(続いて本の整理をしようとするも、ふとある本に手が止まる。それほ本ではなくアルバムで、たくさんの写真が収められていたはずだ。埃まみれの本の表紙をそっと撫でると、撫でたあとがくっきり残った。アルバムの中をみたかったが、感傷的になってしまう。ディラはしばらくぼんやりとした目付きでアルバムを見ていて)
(ありがとうございます!こちらこそ本日もよろしくお願いします!)
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