鶴丸国永 2018-07-04 01:14:24 |
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(倉庫内から目当ての物を探し当てるとそれを手にどの辺りだと誰かが引っかかるだろうか、などと悪戯を考えながら場所を探しており。それにしてもこの時期は何とも過ごしにくい。歩いているだけでも湿気で汗が出てくるが、これもまた人の身を得てこそのひとつの驚きだと思い。ようやく見つけた場所は中庭の一角。ここならば土もちょうどいい硬さで掘りやすそうだと思うとその白い服が汚れる事もお構い無しに穴を掘っていき。落とし穴と言っても怪我をしない程度の深さを掘るのでそこまで時間は掛からずに、あとは誰かが引っかかるのを待つだけ。汗を拭い、ふと中庭に視線を巡らせては紫陽花が咲き誇っており、これは見事だと近寄ると同時に燭台切の声がしては足を止め。この本丸の者達を見ていれば、何となく察しはできる。恐らく自身は何振り目かの鶴丸国永、今の彼はきっと自身を呼んだ訳では無いと思えばここに長居するのは野暮だと引き返す事にして。しかし不運なのか、雨によってぬかるんでいた土に足を取られては盛大に転んでしまい何とも無様な声を漏らして)
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