匿名さん 2018-06-10 21:12:24 |
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成合
〜ッ!
( ポカンとその一部始終を眺めていただけだったのだ。頭に触れた感触で我に帰り、それでもどうすることもできなくてそのまま彼を見送ってしまった。どう、しよう。どうしよう。エレベーターの扉が閉まってから羞恥心だの何だのが一気に押し寄せてきて、もう立っていられなくってその場にしゃがみ込んで顔を両手で覆った。ああもう本当にどうしよう?喜ばせて殺そうとしているのだろうか。先ほどまで頭の中にあった彼の突然の告白の理由だの利用されてるかもしれないだのそんな考えを吹き飛ばすくらいの波があって、しばらくその場でプルプルと震えたままだった。 )
…ずるい……、
( やっと顔が上げられたのもそれから5分後のこと。立ち上がるまでにはまだ少し勇気が必要で、しゃがみ込みながら思い返してみる。何で頭を撫でられたんだろうとか、そんなものは感じなくって。ただただ嬉しくて仕方がなかった。また顔を覆ったり蹲ったりを繰り返して行く間に時は過ぎ、流石にこれ以上いたらそろそろ誰か来てしまうかもしれない。いそいそとソファに腰かければ体育座りで悶々と考え、それでも答えは出なくってもう自室に戻ることにした。眠れる気はしなかった。 )
上鳴
お、みっけた?
( 耳郎の嬉しそうな聞こえてそう反射的に返事をした。人との付き合いが長いとそういった会話への返事って自然と、ってか無意識に出てくるもので、今もそれにあたる無意識の返事ってやつだった。大抵はその次の瞬間にその言葉を噛み砕くことが多いんだけど、よくよく今回も噛み砕いてみればいつもより耳郎が明るい声色で話してる気がして。あーホントに欲しかったんだなーとかマジで好きなんだなーとかって思いながらパッとCD売り場から耳郎に目をやる、と。キラッキラした瞳でアイツがCDを見つめてるわけだ。学校にいる時のアイツってぶすっとしてるか低血圧っぽい顔してるとかで実は俺たまーにしか笑顔を見たことがない。ほらギャップ萌えってやつ?俺多分そーゆーのによえーんだわ。だって今耳郎の笑顔に正直ドキッとかしちゃったわけで。…いやいや待て俺、正気になれ俺。相手は耳郎だ、期待するだけ無駄でおなじみのあの耳郎響香チャンだ。ウッワでもやべー本音言うと一生その顔しててほしい。いや嘘たまにでいい。 )
…なんか、アレだ。耳郎ってそんな顔すんだな。ちょっとモテる理由分かったかもしんねー。
( 腹の辺りがくすぐられるような笑い方に変な思考が混ざって余計変だ。「ちゃんと女の子でドキッとした」なんて言葉と共にはにかんでみせ、彼女宛にしては珍しい褒めの言葉を。 )
(/ 合宿お疲れ様です!何度も言っておりますがリアル優先なので、全く気にしておりません…!
また忙しくなる時が来るやもしれませんが、その時も無理せずお気軽に言ってくださいませ!)
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