匿名さん 2018-06-10 21:12:24 |
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爆豪
…ッ、テメ__!?
( 途端に情けなく頬を緩めるものだから、あ、やべさっきより更に面倒なことになるんじゃないかと思わず悟る。なんでコイツはここで笑ってんだ気色わりィ。しかも人の気も知らないで弾んだ声で笑ってやがる。直にHRが始まるし良いからさっさと去ってほしいものだとそっぽを向いた。つまり奴の顔は見ていない。だから余計に聞こえた言葉には敏感になってしまった。ばっと顔を戻した頃には既に奴はこの場から去っていた。次いで担任教師から爆豪座れと指示されて、今の時間はもう何も出来なくなった。舌打ち混じりにドカッと椅子に腰を下ろす。担任の話を聞き流しながら頭では先程の四文字が浮かんだ。頭が緩い女が言いそうな言葉だ。しかしその言葉に対して何かを感じたと言うよりも、クラスのヤツらのいる目の前であんな浮かれた単語を口にする奴の気が知れなかった。これで後から一部始終を聞いていた奴らから確実に絡まれることだろう。ずもももと殺気混じりの威圧を発しなが後で覚えてろと言わんばかりに彼女に睨みを寄越して。 )
耳郎
( 顔は上鳴に向けないまま、最初の授業で使う教科書の準備。でも耳に入って来る上鳴の声が子供みたいでどうしても笑ってしまう。次いで話しかけられたけど、上鳴が言い終わった途端にHRの鐘が鳴った。ちゃんと座り直してるのがなんかかわいくて、小さく笑いが漏れた。_いや、ベタ惚れしてるみたいだし、なんか今のはヤバいな。訂正、今の無し。上鳴の可愛らしさについて考える反面、彼の言葉についても少し考える。日々のスパイス、だって。違うよ。アンタはスパイスなんかじゃなくて、って言い返したかったけど、それ以上言葉が続かなくてもやもやする。先生が教卓の前に立って話をしてる最中に「…そーかもね」確かに上鳴があのままずっと話してくれなくて、隣にいてくれなくなって、笑ってくれなくなったら。それはきっと、確かに辛い。小さな声でうなずきながら呟く。上鳴には聞こえないかもって思いながら。 )
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