匿名さん 2018-06-10 21:12:24 |
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爆豪
だぁッ、しつけーつってんだろッ何もねーわシね!
( 鞄から教科書を取り出して適当に机の中へ突っ込んでいると、案の定先程の様子を見ていたであろうクラスの野郎共何人かに声を掛けられた。あんだけ成合のこと嫌ってた癖にさっきの何だよだとか、とにかく気色の悪い話ばかりで気が滅入る。思わず苛立って強く言い返すが、随分と慣れた様子で懲りずにつまらんことばかり問いてくる野郎共。癪に障るわ。クソウゼェ。事実、本当にあの女とは何も無い。あそこまで自分に絡もうとするぐらいなのだから、奴の言う「友達以上」が自分の予想と相違ないのか気になって試してみただけだ。わざわざ言葉にするまでもないが、あの顔からしてその予想も当たっていたのだろう。が、自分にはそれ以上の興味が無い。それにさっきので奴が多少なりとも自分を避けるようになってくれれば好都合。満足な結果だ。今尚騒ぎ立てる男共を適当な暴言であしらいながらHRの時刻を待ち。 )
耳郎
……上鳴はさ、なんも悪くないから、良いよ、気にしなくて。
( 上鳴の強い視線を感じる。どうしよう。朝から好きな女の人のタイプの話なんてしてたからとか絶対言えない。だってウチら付き合ってないし、自分が上鳴相手に無謀な片思いなんてしてるだけだし。言える理由なんてある訳ないのに、何かは答えないといけない空気には勝てる訳もない。少し間を置いて、できるだけ震えないような声で返事をしながら、この後言うべきことを必死に思考する。けれど相変わらず使い物にならない頭からは案が出てくる見込みがない。ならどうするのか。理由を言えないのにこれ以上話を続けてなんかいられない。 )
…、だからさ、もうこの話はやめにしよ?
( だったら無理にでも話を途切らせるしか道はない。極力明るい声音で笑いかけてみせる。少し、困ったような顔になっているかも分からないけど酷い笑顔では無い筈。上鳴は納得しないだろうけど、自分はもうこうするしか方法が無いから。ね、と改めて同意を求める問いかけを投げ。 )
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