匿名さん 2018-06-10 21:12:24 |
通報 |
成合
それはやだな、気をつけるね。
( 口をきかないって、それは本当に嫌だから気をつけておこう。そう言った顔は嬉しさからか妙にニコニコしたものだったけど、本当に気をつけようと思っているのだ。これだけは本当。好きな人の新しい一面が見れるって、それだけ嬉しいことなのだ。それはきっとわたしだけじゃないはずで。でも本当に今までのことが清算されているような、そんな気はする。別に彼に何かされて怒っているってわけじゃないけど、彼の気持ちを尊重するとしたらそうだ。 )
…いいの?迷惑じゃない?
( ほら例えばこれもそう。一緒に帰っていいかと聞けばいつまでも好きにしとけって、本当にいつまでもそうするけどいいのだろうか。嫌がってもうざがっても喧嘩しててもそうするのだろうけど、本当に。だって好きだもの。数度瞬きをして彼の顔を盗み見る。きゅうと胸が締め付けられる気がして、そろそろ慣れろよ私、なんて言い聞かせてみる。「ふふ、ありがとう。好きにするね」どうしようもなく、だらしない頬が緩む。今日は口角が上がりすぎてどうにかなってしまいそうだし、幸福の代償にとんでもない不幸が襲ってくるのでは、なんて想像をする。それでもいい気がした。 )
上鳴
( 無駄にキョロキョロしてしまって店員さんを不審がらせてしまったけどもまあ無事にレジを済ませ、慎重に辺りを見回してみる。ぬいぐるみ売り場にはいない。アクセサリーの方にもいなくてしばらく探し回ると、ネイルのコーナーで微動だにしない耳郎を見つけた。何してんだあいつ。…まあ女子ってそういうネイルとかってやりがちだもんな。シャンプーの時とか邪魔じゃねえのかなアレとか思うけど立派なオシャレの一環なんだろう。背後からそろりと近付いて、耳郎の肩にぽんと片手を置いた。「よ、」と声付きで。 )
悪りぃ悪りぃ、色んなとこ見て回ってたわ。何してんの?
( 袋から取り出したリングは丁寧にもケースに入っていて、そのケースごとポケットに突っ込んである。ひらひらと片手を上げて挨拶しながらも内心はそれをいつ渡そうか渡そうかなんて気持ちでいっぱいで、ブレザーのポケットに入るそれに全神経が集中しているような気がする。落ち着け俺、流石にドン引きされることはないだろうから大丈夫。…大丈夫だよな?「それ、もうちょっと見とく?」ネイルに夢中なわけだし、少なくとも気になってはいたんだろう。だったらもう少し見ておくかと軽く首を傾げながら尋ねて。リングを渡すのはこれを見終わってでもいいから。 )
(/ いえいえ、結局1ヶ月もお待たせしてしまい申し訳ありません…!
今後はまたいつも通りのペースでお返しできるかと思いますので、是非よろしくお願いします!)
トピック検索 |