（　bitter　：　非募　）

（ ／ かしこまりました！それでは、此方は少し裏を出しつつ普段通り軽くあしらうおじさんでいきますね。

拙い乍始めの文出させて頂きますので、宜しくお願いします！ ）



＿＿…暇だな、
（ 常連客が二、三人、新聞を読んだり勉強に励んだり各々の作業している静かな店内を見渡してはぽつりと呟いた。雰囲気を醸し出す為だけに流している大して知りもしない洋楽が店内に良く響く。＿cmに使われていた音楽だったような気もするが、なんだったかな。聴き覚えのある歌にぼーっと思索していると、此方の言葉に罪悪感を感じたのか常連客の一人のノートを必死にまとめていた学生が、勢い良く顔を上げては珈琲を一つ頼んだ。注文に短く返事をするとサイフォンで珈琲を落としつつ視線を横へずらし。窓から差し込む目が眩む程の夕陽に目を細めると時計へと視線ゆらりと動かし17時を回りそうな針に "そろそろか" と今いる客には気づかれないように溜息を吐いて。あの餓鬼は一体何がしたいのだろうか。毎日飽きもせず此処に来ては何かを頼む事もなく嫌がらせだけして帰っていく、全く良い営業妨害だ。そんな事を文句ぶつぶつ垂れ乍考えていると、ちりんとドアベルが鳴った。）