ぽ 2018-05-28 00:29:23 |
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……なんの事か、分からないな。
( カウンターに手をつき勢い良く此方へと身体を近づけてくる青年を、避けるように身体を後ろへ反らした。不機嫌さを表情や言動に露わにし威勢良く歯向かってくる青年は、言葉通り本当に子供らしく生意気で憎たらしい。煽ったのは此方なのだが、子供嫌いの己からするとキーキー喚く煩いこの餓鬼は、天敵と言って良いほどで心の底からうっとおしく感じた。だがその感情を表に出す訳にもいかず、青年の嫌味ったらしい反撃に傍から見れば不思議そうな顔で一言だけ返した。瞳の奥には何処か相手への嫌悪を残しつつ。_さてどうするか。このまま店を閉め今すぐにでもこいつを追い出してやりたいが、それでは残ってくれている常連客に失礼だろう。そう思い、両手を胸辺りまで挙げ身体を反らしたままちらりと常連客へと視線を移すと、おろおろと心配そうな表情で此方を見詰める視線とぶつかった。へらりと眉を下げ、謝罪の意味と心配しなくていい、という意味を込めてうっすらと微笑んだ。)
それより、まずは君が名乗るべきなんじゃないの?
( ふ、と己の名を口にした青年に疑問を抱く。何処で知ったのかは分からないが、まるで何度も呼んでいるかのようにすんなりと耳に入る流暢な発音。己は相手の名前も年齢も、何一つと知識はないのに、相手はどこまで己の事を知っているのだろうか。そして何故そこまで此方に興味を示すのか。相手に聞きたい事は沢山あるが、それよりもまず、相手こそ自己紹介をするべきなのではないか。そう考えては胸も前で腕を組みそう答えた。と言ってもおしゃべりで口が良く回る相手の事だ、初めて会った時に聞いてもいないのに自己紹介をしていたかもしれない。「 もししてたらごめんねー。もうおじさんだから。」ただ興味がないから覚えてないだけかもしれないが、此処で喧嘩を売ってもしょうがない。自嘲気味にそう告げるとゆるりと首を捻り。)
( / 遅れてすみません!リアルが忙しくて浮上できていませんでした…。)
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