風紀委員長 2018-05-22 20:30:25 |
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面倒事は押し付けて、自分達は知らん顔だからな…。
(自宅に着いて先ず行うのは今日の書類の整頓と翌日の予定の確認、今回の件に関しては一週間の猶予がありつつ同時に上から任されている案件が他にも幾つかあるため何度目かのため息を溢し。生徒会と風紀委員会のどちらともいいように使われているような気になり、委員長の仕事に対する姿勢を目の当たりにしたからこそ尚この事気に入らず無意識に眉を寄せ。この件こそ解決策など当然見付かるはずもないため、思考を遮るように入浴を済ませては一つずつしっかりと片付けていく必要があるため今回の件での双方の主張、話し合いの中で見付けた己の中での結論を早速纏めていき。一通り区切りがついたところで手を休めればやはり脳裏に過るのは相手のこと、容態は安定しているだろうか。制服の胸ポケットから取り出した鴉のキーホルダーを両手で包み込んで心臓の当たりへそっと触れさせ、彼が本当に心から愛おしむ相手であるなら願いはたった一つ。「もう一度貴方の傍に…なんて俺にその資格はないから。ただ、今度こそ…」─幸せに、そう口にしなかったのは己の意思か或いは“黒猫”としての意思か、いずれにしても変わらない。心から強く、強く願うのは彼の幸せ。手元のそれを大切に仕舞い、ベッドに横になった途端に重たくなる瞼は重力に逆らうことなくそのまま眠りにつき)
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