夢を見た、生まれた時のことだ。遠く、美しく生きてねと優しい声で言われた。暖かい街の中、抱き締められたくて恐ろしく脆く、その腕を伸ばした。 何を持ってして 落ちてきたのか。何を望まんとし 息をしてゆくか。一人ではもう 生きられぬと言う。一人ではないと生きては行け無いのに。 あたたかい光に、笑い合おうか。震える足を嘗ての友の詩で刈り、今問いてみようじゃないか。 どうして生まれた?