主 2018-05-13 09:09:43 |
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(城壁が破られる、それは即ち敵の敗北を意味しており、大挙するレヴァリエ軍に為す術もないまま倒され飲み込まれていくバルヒム。過去には強国として名を馳せたバルヒム、その国が作った大要塞でさえ、レヴァリエの攻勢に1日と保たなかったという報は近隣諸国へと広がっていき…レヴァリエの絶対的王者としての地位を揺るぎない物としたのだった)
【ゼシス】「………」(数日が経ち、戦の事後処理が終わり、戦勝の宴が占領した要塞内で開かれる夜。今回の戦で功のあったゼシスも参加していたが、将校からは厭われ、兵士達からは敬遠されるゼシスにはそこに居場所は無かった。だから儀礼的な挨拶だけ済ませればその場を後にして)
【ゼシス】「…やっぱりあんまり良い気分じゃないな」(戦いは初めてではないが、何時になってもこの戦争で勝った後の妙な虚しさを拭いきることは出来ない。自分の強さと才能に酔っていた時期もあったが、それは最早過去のことで、直ぐに自分のしている事への罪悪感に苛まれることになった。強ければ強いほど、その悩みは深くなって行って)
【怪しい騎士】「…ならば、もう感じないようにして差し上げましょう」
【ゼシス】「ッッ!?」(突然、風切り音と共に肩を掠めていくボウガンの弾。それが来た方を振り返るとそこには以前出会った七英の一人である例の怪しい騎士で)
【ゼシス】「何の真似だ……」
【怪しい騎士】「ンフ、なんの事はありまでん。アナタは素晴らしい戦闘能力を持っています。で・す・が、アナタの強さは何れアナタの精神を蝕み、喰らい、アナタを廃人にしてしまうでしょう。で、あれば、その前にワタシが喰らってしまおうと思いましてね……極上ではありませんが、アナタの強さは十分美味でしょうからね……サァ、早く槍を持ってワタシと戦いなさい、そしてワタシを満足させるのです」
(そう言うと何処から持ってきたのかゼシスの武器である雷轟を投げ渡してきて)
【ゼシス】「…断る。戦う理由が…」(安い挑発、それに乗るまいと思い断るゼシス。しかしそう言い終わる前に)
【怪しい騎士】「そうですか、仕方ありませんね。アナタが戦わないと言うのであれば、誰か別の者を殺します、そう、あの鉄鋼兵団の兵士のように…味方を、ね。この昂りを鎮めるにはそれしか方法がありませんから、ね」(クックックと、兜の奥から邪悪な声で笑う騎士)
【ゼシス】「ッ…お前……仲間を…」(戦いの途中で鉄鋼兵団が崩れたことを思い出せばギリッと歯を食いしばり怒りを顕にして)
【怪しい騎士】「おや、仲間。これはおかしなことを言いますね。彼らは味方であって仲間ではないでしょう。ワタシもアナタも軍内では腫れ物扱いの厄介者扱いでしょう。そんな彼らをワタシが殺した、それを恨むと……いやはや、まさか兵士一人を殺したくらいでアナタが怒りを持って戦うなんて、ねぇ。気付きませんでした。これならもっと多くの味方を殺しておくんでしたねぇ」(どこまでも邪悪に、楽しそうにして)
【ゼシス】「…鉄鋼兵団の人達は、大鉄人をはじめ俺をそんな風に扱った人は一人もいない。そもそもどんな扱いを受けようと、仲間は仲間…国のため家族のために戦うのは皆同じだ。それをお前は…!」(今にも飛び掛からんと、一触即発の雰囲気を見せて)
(/すみません、またまた一年近く間を開けてしまいました…大分忘れて抜けていますが、もしよければまた返事をお願いします)
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