『蜘蛛糸にすがるように』(〆)

大丈夫ですよ。…分かりました。(相手の様子を見て、感謝してくれてることにほっとしたのか、微笑んで。自分の中でも、今日は色の濃い一日だった、と思って。相手の要望に答えるように頷き「ここはリビングです。台所は彼処で、右側の襖の部屋は和室ですよ」と、まずここの部屋を指を差しながら説明すると、ついてきてください、と一言言って。玄関のすぐ前のリビングを出て右に曲がると突き当たりにトイレがあり。また右に曲がると、左側には脱衣所、風呂とあり前には2階へと続く階段を上っていって。階段のすぐ左にはトイレがあり、階段の前には右側と左側に部屋が二つ。左側の部屋はこれから彼女が住む部屋で、右側は荷物置き場として使っていることを説明して。左の部屋の横にもう一つ部屋があり、そこは自分の部屋だと言って)私の部屋は自由に出入りして良いですからね