Fact is stranger than fiction.

真っ暗な世界に取り残された己の足元には無数の星が散らばり､星の絨毯が出来ていた｡何の違和感もなく当然のようにその上を歩く己｡

歩く度にガヤガヤと何か聴こえた｡

耳をすませばヤジのような､己に対する暗い言葉の数々｡次第にそれが"ヤジ"じゃなくて"ヤギ"の声のように聴こえて変な感覚というか､メェメェ鳴く不思議な絨毯に変わっていて｡
何がなんだか分からない｡

ヤギの絨毯は長く続いていたけど､ヤギの鳴き声は嫌いじゃなかった｡

今考えれば､ヤジもヤギも同じなのかも知れないな｡鳴いて訴える事しか出来ないから声を上げる｡その声に耳を傾けられるか､そうじゃないかだけで､何か言っていたヤジの主も寂しかったり辛かったり色々あるんだろうな｡他に方法があったとしてもその人にはそうするしか出来ない事だとかあるだろうし､なんて考えると光り輝くヤジの絨毯は正に星のように感じる｡
希望を探す､淡く切ない光の声｡

あ､今の凄く動かせた｡
良いことがあるかも知れないな｡

気付けば暗い言葉ばかり｡
明るく頑張ってみようと思ってもそれは難しいこと｡普段よりかは幾らか明るい部分はあるが､それでもまだまだ暗いように感じる｡直ぐには変われなくても､何時かは明るい人になりたいと思う｡

夢のまた夢かも知れないが､何時かは己から誰かの元へ話し掛けに行けるくらい明るくなって､誰かと一緒に笑ってみたい｡

そんな事を少し思った｡

偏食＿＿ 直さないといけないのは分かってはいるんだけど､中々直せない｡

作業してる部屋の近くで銃声のような音が鳴り響いた為､何故か身体を確認する己｡

撃たれたとでも思ったのだろうか?

己自身､不思議で堪らない中､部屋の窓から外を見ると交通事故が｡どうやら音の正体はそれらしい｡それも目と鼻の先で､もしも用事があって外へ出ていたら､己が犠牲になっていたのかも知れない｡と､そう思った｡

室内でも論外ではない｡

何時､何処で､誰がどうなるかなんて､神様でも分からないだろう出来事が何処かで常に起きている｡己が知らないだけで｡

この一瞬でも生きている事に感謝しよう｡

朝からポテト1kgは食べ過ぎたかも知れない｡と､今更ながらに思う｡そもそも朝から揚げ物だとか皆は食べるのだろうか｡

ゲームのように己自身もレベルアップ出来ないだろうか｡目に見える数値であれば何処が悪いのか分りやすいのに｡

まだ寝れそうにないな｡

　＿ ..クソッ、役立たずが。

(　深夜零時を過ぎて、誰もが寝静まった頃のこと。己は上手く寝付けずにベッドの上で何度も寝返りを打っては早く寝なければと格闘している。しかし、睡魔というのはそう簡単に来るものでもなく、格闘してからどれくらいの時間が経ったのだろうか。分からないまま寝不足気味の酷い顔で徐に起き上がり、ベッドので胡座を掻いて。寝付けないのなら寝付けないで時間を有効に使えば良い、何も無理に寝る必要はない。なんて考えながらサイドテーブルに置いてあった煙草に手を伸ばすと一本だけを取って口元へと運びつつ、もう片方の手で安いライターの火を付けようとして。しかし、中々上手く火が付かない。何をしても駄目な時は駄目だと言うが、こんな時にどうしてだと、理不尽さに眉を顰めて咥えていた煙草を上記と共に投げ捨てて。それはまるで己自身に発したような言葉に何故だか余計に腹を立て、自身のやり場のない気持ちを少しでも抑えるかのように後頭部をぐしゃぐしゃと荒く掻き。煙草も残り数本となっていた為、気晴らしに近くのコンビニまでライターと煙草を買いに行こうと、だらしない格好のままベッドから立ち上がって暗く静かな部屋を後にして。　)

殴り書き練習。

淀んだ背景を上手く言葉にして纏めるのは難しいが、書くのは好きだ。

あ､読点を半角にし忘れた｡
ロルではしないが､普通に書く時はスッキリさせようと思っていたのにな｡

こう見るとロル内でも読点だけは半角の方が良いような気がしてくる｡此処の人達は半角を望んだり好む人は少ないから全角にするけども､ある程度はスッキリさせた方が良いと思う時はある｡そう思うのは己だけかも知れないが｡

殴り書き過ぎたな｡もう少し細かに書くべきだったか｡細過ぎても読みづらいが､書かな過ぎても上手く背景が伝わらなくてスレ違う事がある｡その微妙なラインが凄く難しい｡書きたい描写が色々あっても言葉一つで全てが変わる世界だからこそ余計に注意したい所だ｡

次はどんな場面で練習しよう｡
色々な殺人鬼の練習でもしようか｡

今朝､少し寝た時に見た夢の話｡
寝たと言ってもほんの少しばかり目を閉じただけで､体感的には5時間くらい経っていたけど､実際には5分にもなっていなかった｡その中で起きた事｡



何時も座っているソファに腰を掛けて少しした時｡強い眠気に襲われて､逆らう事もないまま目を閉じた｡

すると､己の目の前には大きな扉が現れ､何の違和感も感じずにその扉へと手を伸ばして押し開く｡鈍く重い音を立てながらゆっくりと開く扉に目を向けつつ､導かれるように部屋の中に足を踏み入れる｡

開く時はあんなに重そうだった扉は閉じる時は一瞬で､扉もあっという間に消えた｡振り返ってもいないのにその様子が微かな音だけで伝わり､全てが見通せる｡そんな気がした｡

不思議な感覚のまま暗い道を歩き､一筋の光が見えたと思えば今度は変な場所へと辿り着く｡なんて例えたら良いのだろう､古い和風な図書館のようでありながら洋風なインテリアが彼方此方に散りばめられた異様な風景が目に飛び込み､それを唯々眺める事しか出来なくて｡

何処に目をやり､どうすれば良いのか戸惑っていると綺麗に並んでいる本棚の隙間から､僅かに聴こえる人の声｡
隙間は狭く､覗こうにも良く見えない｡
唯､なんとなく人影のような物体がゆらゆらと揺らめいてるのが見える､そんな程度で｡
誰かと誰かが会話をしているようだった｡

内容までは分からないが､己は此処に居てはいけない｡そう思って来た道を引き返そうとすると､ふわりと体が宙を舞う｡何が起こったのか直ぐには把握出来ず､吸い込まれるように床を貫通して暗闇に堕ちた｡まるでスカイダイビングをしている気分で何処までも深い穴に堕ち､気が付くと目の前には一人の男性が立っていて｡

その男性はシルエットしか分からなかったが､着物を着ていてスラリとした感じの印象を受けたのを覚えている｡そして､己に気付いた男性が口を開いた｡低く優しげな声で　｢　何故､お前が此処にいる?　｣　と､問い掛けられた所で夢から覚めた｡





あの場所は何処だったのだろうか｡
あの男性は誰だったのだろうか｡
どうして己はこんな夢を見たのだろうか｡



疑問は尽きないけれど､何時も現実趣向の己にとって貴重な体験というか不思議な時間を過ごせたと思っている｡

再び目を閉じるまで忘れていた｡
瞼の裏に張り付くような風景だったのに､何故忘れていたのか分からないけど､今度は忘れないように｡

嫌いの中で好きを見付けるのは難しい｡

世界が滲んで水彩画のように見えた｡