匿名 2018-04-29 00:55:12 |
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>佐々川様
( 聞き慣れた声と見慣れたはずの姿、会いたいと何度も願っていた幼馴染が目の前に居る。それなのに、嬉しさを感じる一方で心がざわつくのは、膝から下にかけてあるはずのものが無くなってしまっているからか。あるいは何かを感じ取ってか、どちらにせよ今すぐになんて答えが出ない。突然の事に頭が追い付かなくて、咥えていたアイスキャンディはみるみるうちに咥内の熱で溶けていった。そのまま棒のみ残った状態で口元から落ちていくのに気付いてないわけじゃない、ただ自分にとってはあまりにも些細な事だった。亡くなったはずの幼馴染が其処にいて、あの頃のように名前を呼んでくれて、目尻には涙が浮かんでいる。その理由は分からない、なんで此処にいてはいけない幼馴染が──那月が此処に居るのかも分からない。けど、今は何だって良かったんだ。那月にもう一度会う事が出来た、それだけでいい。いつの間にか膜を張っていた涙はきっと嬉しさだけじゃない、それでも今はいいんだ。ゆっくりと立ち上がって頭部へと右手をそっと伸ばしたけど、きっと触れる事は叶わない。そうだとしても、泣いている幼馴染を放っておくなんて私には出来なかったから。 )
分かんないよ…分かんないけど、私は私だし。那月は、那月じゃんか。
(/お褒めのお言葉をありがとうございます!主様のロルも心を奪われるほどしっかりとした描写で、とても勉強になります。
此方こそ、よろしくお願い致します。)
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