シノノメ 2018-04-28 12:35:24 |
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>樋口さん
! …お疲れ様です、樋口さん。
……あっ、全然大丈夫です! えっと……少し疲れたなぁなんて思ってただけで。東京って五月なのに夏みたいに暑いんですもん。
(役立たずの資料をパサリとデスクの上へ放り、やっと中身の無くなったカップドリンクのプラスチック容器はデスク下のゴミ箱へ。さあ気持ちを入れ替えなければ、とパソコンのスイッチを入れようとしたところ頭上から名前を呼ばれ、肩越しにそちらを振り返るとそこには他部署の先輩が。彼の方へ向き直り挨拶を返しつつ、営業部に何か用があったのだろうか、と考えるうちに相手から心配そうに尋ねられると、きょとんとしていた顔はハッとした表情に早変わり。まさか他部署の先輩に気づかれるほど態度に出ていただなんて。“自己反省会は車内か自宅で一人の時だけ”と決めたばかりだというのに!彼に気を遣わせるわけにはいくまい、と焦りから視線はやや下方をうろうろ、適当な言い訳をでっちあげて。)
(/絡んで頂きありがとうございます!お返事遅れてしまいすみません…。拙いだなんてとんでもない、綺麗にまとまっていて凄く読みやすいです…!対して私の方は冗長でだらしのないロルになりがちで申し訳ないのですが、できるだけ簡潔に書き上げられるよう努力いたしますので、何卒よろしくお願いいたします。/〆)
>東雲さん
東雲部長! お疲れ様です!
……実は、あの、…契約がなかなか、思うように取れなくて…、
(一体何がいけなかったというのだろう、前回は顧客の要望やら悩みををきちんと聞き出して、今日はそれらを全部解決できるような最高のプランを持って行ったはずだったのだ。自信もあったのに。きりきりと歯ぎしりするようにストローの先端を噛みつづけ、悶々と思考に没頭していた所為でこちらに近づく足音に気がつかず、指先でデスクを叩かれる音によってやっと我に返り。ぱっと顔を上げるとそこには人事部の部長である彼。慌てて姿勢を正して挨拶をしたあと、やさしく探るように尋ねられるとうっかり弱音が漏れかけてしまうも、しかし言葉の途中でハッと気づく。相手は人事部長だぞ、この首を斬り落とす権限だってあるのだ。実力も無ければ根気も無い、それなのにお給料だけはしっかり貰っていく穀粒しだなんて思われでもしたら一巻の終わり。そんなことになるわけにはいかない!と俯きかけていた顔を上げ、縋るような思いで真っ直ぐに相手を見つめて。)
いや、でも!明日には一件…いや三件は必ず!取って来るんで! …俺もっと頑張れますから!
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