シノノメ 2018-04-28 12:35:24 |
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>>東雲さん。
もう、そんなに笑わないで下さいよ。
それとそれは秘密です、頑張って隠してるんですから。
(涙を浮かべるほど笑ってしまっている彼に、更に罰の悪そうな表情で。そしてその指摘には他の人には隠していると慌てた様子でそう返し。兎にも角にも隠していることは周りには既にバレバレであるのだが。小突かれた額を手で抑えながらも、無邪気に歯を見せ笑う彼に思わず釣られるようにくす、と小さく微笑んで。“僕とですか?説教とか辞めてくださいね。…それでしたら急ぎで印鑑を貰う書類をぱっぱと作っちゃいます。”彼の言葉に対し冗談交えそう返しぐい、と腕を伸ばし背を反らしては、その冗談を実現させようとパソコンの画面に眼を向け。“とって食われたらちゃんと責任とってくださいね?”嫌がること無く大人しく撫で受けながらにっこりと微笑みそう告げてみて。)
いや、ちょ、待って下さい、東雲さんにそんな事は…っ!
(己がやろうとしたことを上司である彼にやらせる訳には行かない、慌てながらそう告げるもオフィスチェアの脚部につまづき彼を止めることが出来なくて。はあ、と深く溜息を吐き出しながら何事も無かったかのようにすとん、と再び腰掛け“有難うございます、東雲さん。”と1言告げて。)
>>亜洲さん。
あ、はい、樋口です。急にごめんね何か…。
こんなに降るとは思ってなかったです…。僕は上司にお使い頼まれまして。プリンなんだけど、亜洲さん食べる?
(そう言えば彼女とはあまり面識が無かったかと思いながら眉尻下げ、気まづそうに名乗り。衣類に着いた雨を落とす様に手で払いながら彼女の隣へと歩み寄って傘を畳んで。まだ暫く止む気配がない空を見詰めながら冷えた躰をぶるりと震わせながら、はあ、と深く溜息を吐いて。彼女の視線が己が持っているコンビニ袋へと落とされてるのに気付いては、軽く掲げて見せながら中身のことを伝え。疲れている時には甘いものが善いと聴く。彼女の職業柄外回りが多く疲れているだろうかとプリンを勧めてみて。)
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