ぐみ、 2018-04-24 23:52:04 |
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任務だけどサボっちゃった、
(相手の反応を確かめるかのように小さな嘘をついて、くるりと丸い瞳を向けすぐに「嘘、今日非番なんだ。」とネタばらしをしてしまったのは真面目な彼に小言を言われる自分が想像出来たからで。
消毒?痛そうだからいーや。
(指摘されて初めて気づいたとばかりに軽く頬に指先で触れて。掻いたのか擦ったのか、どちらにしろ放っておけば何時か治る、それに消毒液を含ませた脱脂綿でぐいぐい拭われるのは染みそうで嫌、と毎日訓練に明け暮れる身としては矛盾した理由で拒否し。
( / 猫被ってますから、取り扱い注意ですよw
(サボった、と言われれば目を見開き)
…は、アンタ馬鹿なんですか…?
(皮肉を言おうとした途端嘘だとバラされ、はぁ、とため息を吐き)非番ね、なるほど。奇遇ですね僕もなんですよ。
(疲れたようにこめかみを抑える。相手の頰の状態が少し気になるが、消毒などいらないと言われてしまったので無理強いはせず)
まあ、シャワー浴びる時にでもしっかり洗うことを推奨しますよ
(軍医の立場としてね、と言葉を付け加えれば)」
(ヴィーラント的には扱い間違えて噛み付かれたほうがいいと思いますw)
そういう時は奇遇じゃなくて運命って言うんだよ。
(溜息をつく相手とは反対にぱちんと軽やかなウインクをしてみせて。同部隊なのだから非番が重なる日が多いのは当たり前だがそんな事を言うのは野暮、楽しい玩具を見つけた子供のように、「じゃあ暇だろ、遊ぼうか。」と相手がどう思ってるかなんて然程気にならないといった口調で尋ねて。
( / 噛み付くというか引っ掻く方でしょうね、
遊ぶ、ねえ
(ふん、と鼻で笑い辺りを見渡す。ここは基地内、遊ぶというほどの娯楽はあまり存在せず兵士の間では非番の日に晩酌をすることが主流となっている。もしかして、お得意の射撃を試そうだなんて言い出さないよな、と考え青ざめる。今自分の目の前にいる人物はエーススナイパー。戦闘狂と基地内でも広く知れ渡っており、先日も戦果を挙げてきたらしい。そんな人物と自分が遊ぶという構図に少し慄き)
・・・いいですけど、僕変な危ないことしないですからね
(なるほど笑)
あんまり無茶苦茶するとまた怒られちゃうから。
(賭けポーカー、ロシアンルーレット、愉しいゲームは幾つか思いつくものの、自分の上官の青筋を立てた険しい顔も同時に浮かび、苦い顔をしてみせて。「先生は何がいい?」 自分とは真反対な相手に向けたものは純粋な興味
…アンタがうちの上司より物分りが良くて助かります
(皮肉ととるべきかどうか聞き手に委ねられるような台詞を年上の相手に対して吐き、わざと考え込むように顎に指を添え、ふむ、と呟く)
…取り敢えずメシでも食いに行きません?食いながらでも考えませんか
(もうそろそろ食堂が開く時間ですし、と自分の身に着けている腕時計を指差し提案すれば)
俺は上司の事結構好きだよ?
(色々やらかした後の叱責は都合よく記憶から消し去り、褒めてもらった時の事だけが鮮明に残っているという都合の良い脳みその構造から、呑気な感想を述べ。
ご飯か、いーね。
(遊ぼう、という不躾な申し出はどうせ突っぱねられるだろうと思いきや、おまけに一緒の食事まで付いてくるなんて今日の自分は幸運らしい、と思いながらにやっと可笑しげに笑い
(相手の了承を得て少し歩くと食堂に着き、数少ないメニューを見ながら)
…パンとコーヒーにでもしようかな
(独り言を呟く。疲れた顔の額を抑えながら糖分が足りていないと感じ、パンにはたっぷりジャムを、コーヒーにはたっぷりミルクと砂糖を入れようと考える。先に席を取っておこうと中に進むと、まだ食堂が開いたばかりか利用者が少なく簡単に席を取ることができ。)
…アンタは何食べるんです?
(覗き込むように聞けば)
今日はいいかな、働いてないし
(働かざる者云々、律儀に道義を通すというか単に食べる事やらメニューを選ぶ事やら普通の日常的な行動がやけに細々しく思えて面倒臭いだけなのだけれど、ブラックのコーヒーを1杯トレーに載せただけで。
…あの、軍医の立場としては、兵士には栄養を摂っていただきたいんですが
(先程の頬の傷のこともあり、少し語尾を強めに言う。なんというか彼といると調子が狂うのだ。普段だったらこんな風に人の世話焼きなんてしたくもないが、なぜかこの人を見ていると構いたくなる。やきもきとした気持ちをなんとか抑える。自分はパンとコーヒーをトレーに載せ、尋常じゃないほどの砂糖をカップに落としていけば)
先生がそれ言う?
(見ているだけで胸焼けしそうな程大量の砂糖が溶かされたコーヒーを指さして、「やっぱ医者って糖分中毒なの?」 とお説教になりそうな空気から相手の話へとするり話題をすり替えて。
…確かに、頭を使う仕事なので糖分が必要なのかもしれません
(彼自身が甘いものが好きというだけであって、決して医者全員がそうというわけではないがそれには触れず答える。ジャムを塗り、パンに齧り付くと白衣の太もも近くにジャムをたらしてしまい)
…うわ、最悪。
(自分のしでかしたことに顔をしかめ)」
子供でももっと上手く食べるって。
(べったり全面にジャムが塗られたパンが傾けばそんな結果になるのは自明、白衣を飾る色が血ではなくてジャムなのがおかしい半分、彼にはそちらの方が良く似合うと思ったがからかい過ぎては叱られそうだと口を噤み
いや、本当に。
(恥ずかしいことを指摘されれれば、年相応の表情を滲ませ肯定する。早々とパンを食べ終わり、自分の職業のトレードマークのような白衣を脱ぎ、白衣のジャムの染みを見ながら落ちるといいんだけどと独り言のように呟き)
申し訳ないですけど、白衣を自分の部屋に置いてからでもいいですか?
(この染みがついた白衣を持ち歩くのも嫌なので、と付け足せば)
いいじゃん、そのまんまで。
(頬杖をつきながらにコーヒーの暗い水面から相手の方に視線を移し。汚れた制服の自分とは対照的にまっさらな白はどうも眩しくて苦手、残りのコーヒーを相手にぶち撒けたらどんな顔をするんだろうとか思ってみたり
え、本気で言ってるんですか…じゃあそうしますけど、
(確かにこの目の前の人物を自室にあげるのは少し抵抗感があった。色々と物を探されたりして変なものでも見つかったら、忽ちネタにされるだろう。)
…アンタ休暇取って故郷に帰ったりしないんですか?せっかくの休日、僕と遊んでてもそんな面白くないでしょ。
(そういえば同僚が故郷に帰るために休暇取っていたな、と思い出し聞いてみれば)
えー…仕事してる方が楽しいし。
(故郷に帰らないのか、という質問に育った土地の事をふと思い返すも、その思い出はうすく靄がかかったように不鮮明なものでどうやら自分の中に望郷の感情は欠けているらしいと考え。コーヒーを啜った時の表情はつまらなさそうなもので
(リアルで忙しく返信が大変遅くなってしまって申し訳ありません!)
ワーカホリックなんですね
(軍事的行為を仕事、と表した相手に対し、合わせるように言ってみせる。自分も故郷に帰っていないことを思い出し、今は亡き親のことを考えながらコーヒーをゆっくりかき混ぜ。何というか、自分も相手も1人なんじゃないかと感じ、妙な親近感を抱けば。)
( / お気になさらず!
空き時間の使い方が分かんないんだよねぇ、
(部隊の仲間との談笑もそれなりに好きではあるが、その時ですらどこか醒めた自分が内側に居る事も事実で。やっぱり、全ての煩わしい浮世事を忘れてしまえる仕事中が1番楽しいんだろうと、そんな事を考えて。「でも、せんせーもでしょ。」とまた自分とは別タイプの仕事人間を視界に捉えて
(すみません、ありがとうございます…!)
まぁ、そうですね
(軍医という立場の自分を今一度考え直せば、それは自分に向いているのかどうかも分からない。戦場で死んでゆく兵士とはもう極力関わり合いたいと思わないし、関わっていたとしても何処かに壁を作ることで自分を守ってきた。そのことを指摘されたと感じ、お茶を濁すように言ってみせれば。)
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