歴史書 2018-04-18 23:53:52 ID:5f904f143 |
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>>86
(セイバー)
先手ひっしょ…と思ったけど、そんな泣きそうな顔されてちゃ調子狂うなぁ。
子供の姿が全盛期…ってわけではなさそうだね。ふむ、ならば元の英雄から何かしらデメリットが付与されている…ってあたりだろう。姿は子供だけど本来は素晴らしい英霊のようだね…
(街を行く人々の単調な騒めきが一体となって耳の底へと押し寄せてくる。ここは島の中の中心街/といっても規模は小さいが/。何故サーヴァントである己がマスターと行動を共にせず、街に出向いてるかといえば情報収集であった。
どのようなサーヴァントがいるかわからない以上情報は戦略の要、生前世界最強と言われたローマを倒し、勝利に導いたのは戦力ではなく戦略である。穏やかな島には似合わぬ鎧からガチャリガチャリと物騒な音を立てさせているが、人懐っこそうな笑みを向ける己に街人は何も疑うことなく情報を教えてくれる。
【町外れに頭に奇妙なツノを生やした少年がいた】その情報を頼りに、聞き得た場所に向かっていれば英雄らしからぬ雰囲気の少年が目に映る。しかし左右に生える禍々しいツノと霊基はまさしくサーヴァントのものであった。自分の身丈ほどある槍を急所を狙い、相手を貫こうとした矢先に相手の潤んだ瞳が視界に映る。
ふう、とひとつ腹の底からため息を着けば敵同士というのに相手の目線に合わせるようにしゃがみ込んで顔を覗き込んで。
そのまま宝石商がダイアモンドの原石でも見定めるように冷静に相手の姿を分析していけば、自分と同じ色の瞳を持つことに気付いて。
姿を見るところ、相手は話の通じないバーサーカーでもなさそうだし、泣きそうだった表情を見るに好戦的な性格ではなさそうだ。
この小さな島にはまだ見ていない脅威がある。ここで相手と闘わず一度協定を結ぶというのも良いかもしれない、と相手の英霊としての判断はどうなるか、突然戦闘に発展した時の動きや退路はどうするか、と頭を機械のように正確に動作させて。
とりあえず今、戦意があるのかを確かめようと、相手の少し涙で濡れた目尻を親指で拭いながら問いかけて)
ねぇ、君は僕と今、闘う気はあるかい?
(p:突然馴れ馴れしくてすいません…><よろしくお願い致します。)
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