歴史書 2018-04-18 23:53:52 ID:5f904f143 |
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>>64
セイバーのマスター
うわわっと!いい加減にしなよ…って!!
ふう、これで全部か。まさかあの森の深部に魔獣が発生してるなんて…危うく街の人に被害が出るところだ、畑が食い荒らされる、なんてもんじゃないな。
……ん?あぁ、すまない。水がかかってしまったね
(凄まじく頰の横を横切る風、太陽に反射してキラキラと輝く赤茶髪が揺れる。空気を切るように進むこの感覚はまるでバイクに跨っているかのよう…ハンニバル・バルガ、クラスはライダー。クラス特性で騎乗スキルがあるものの、彼は今……魔猪に乗っていた。悪魔のような雄叫びを上げながら猛突進する魔猪の跨りながら首を掴む姿は何処かの伝承に出てきてもおかしくない奇妙なものだった。
このようになった原因は数十分前ーーー
世界屈指の戦略家と後世に名を残す己らしく、聖杯戦争を優位に行うために島の地理を調べていた。未だ詳しく調べていない森へと足を踏み入れれば街中では暑いくらいに感じていた空気がひやりと肌を撫でるような気味の悪い風に変わるのを感じる。
魔術が生きる現代、その魔力をこの森の奥から感じ取ったことも今回探索対象に入れた理由だ。案の定森の深部まで足を踏み込めば、魔猪の巣に出くわした。あらかた森では片付けたが一匹だけ森の外へ逃がしてしまい、追いかけて仕留めようと飛び乗ったのがここまでの流れであるーーー
今も変わらずに魔猪が猛突進で川を下り始めたところ川沿いに人がいるのが見えた。これに巻き込むわけにはいかないと持っていた槍をぎゅっと握れば、魔術で雷光を刃に纏わりつくように走らせ獣の頭に突き刺した。
勢いよく倒れる巨体に水しぶきが辺り一面に飛び散る。魔獣が二度と起き上がらないことを確かめれば、水が伝う頰を拭う。その時、ちらりと視界に入った日焼けした青年の方に身体をむけ。どうやら強い魔力を持っているようだ、と内心思いながらも相手の顔にかかってしまった水を親指で拭うように手を添えて )
(p:絡ませていただきました、よろしくお願い致します。 )
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