歴史書 2018-04-18 23:53:52 ID:5f904f143 |
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セイバー
ふふ…、翠が豊かなのは良い事だ。ナイルの氾濫で作物が流れた年の仕事量は実に大変であった。なぁ?
(矢張り砂漠では中々に見ることの出来なかった一面の緑が栄える森は自身にとっては実に珍しく、また嬉しくもあり。昔の事をぼんやりと思い出しながら、アミメットを引き連れ森の中を散策しつつ。キラキラと輝く木漏れ日の中を裸足で歩けば草木や豊かな土の感触を踏み、自然の豊かさを肌で感じ取っては嬉しさからついつい頬が緩み。すると少し広い所に出た。同時に向かいから飛んできた一羽の蝶々。森、というかそもそもの島には少々似合わず目立ってしまう褐色肌の人差し指を伸ばせば蝶は上手いこと指に止まり。すんすん、と鼻を寄せてきた従者。「…喰らってくれるなよ。」と興味津々な様子のアミメットを制止する。と同時に霊基を感じ取り、そちらの方を見れば、幼い少年が涙目で辺りを見渡しており。
__嗚呼、迷ったのか。明らかに只の少年ではない少年、凡そ敵の英霊であろうと予測し。然し幼子に泣かれてしまっては神として少し心苦しく、その場で倒す事は何だか申し訳なく思い、何とかして返してやれぬものかと思案し。相手を暗殺するのは万全の状態で、あわよくば他人の手によって潰れてくれれば良いが。そう思えば今は現状の解決策を練ろうと思考を切り替える。
幸い自身にはジャッカルから得た強い嗅覚があり、自身の匂いを辿れば森の外へ出る事が出来る。アサシンの気配遮断さえあれば、直ぐに英霊だと悟られる事は無いはずだ、と途方に暮れる少年の目の前に指の蝶々を差し出し。)
__迷ったか、小僧?
(/ 僭越ながら絡ませて頂きました、失礼致します。神話の登場人物同士なんだか勝手に親近感を覚えておりました!少々変わり者の娘やも知れませんが宜しくお願い致します。)
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