鷹村 虎太郎 2018-04-09 00:29:26 |
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依織
ぜひ頂きたいな。…すごいねぇ、お店みたいだね。
(お邪魔したときからキッチンから漂ってくる良い香りに実は静かに期待しており、リビングのソファに腰かけのんびりとその手際を見つめていた為、味見の提案と実際に完成したお菓子を見ては、弟と同じような存在がメキメキと腕を上げているという事そのものに、至極嬉しそうに表情を綻ばせそう声をかけて。
伊月
ふふ、弟たちに偉そうにする為にちゃんとしておかないとって算段なんだ。
(苦笑する相手の様子に思わず笑みを零しては、一番歳の近い彼に対してだからか冗談めかしてそんな手の内を明かし、その間にもあっという間にポットやティーカップ、持参した菓子をお盆に用意すると「伊月くん、よければお茶に付き合ってくれない?」とちゃっかりキッチンからソファ前のテーブルにそれらを移動してから伺って)
虎太郎
ふむ、なるほど…(徐々に視線を落とししおれていく相手の話を静かに、口元に笑みを浮かべたまま聞いていたものの、一言呟いたあとしばしの沈黙を落とせば、続いて俯いていたその顔をぐいっと両手で挟んでこちらを向かせ「いくら常日頃行き来している鷲塚さんのお家でも、ベランダから、まして留守中に勝手に入るのはダメ!兄ちゃんは虎太郎にそんなお行儀の悪い事は教えてないぞ。」と歳の差からか言葉は幼い子供に言い聞かせるように、しかし表情を引き締めきっぱりと言い切りじっと相手を見つめて。
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