106号室（A3！/非募集）

おい！ 来ないとか言うな！ ――くそ。いつか絶対、本心からオレがすげぇと思わせてやるからな。( 悔しげに歯噛みしつつ拳を握り締め ) その映画。観に行きたいのなら、他の奴を誘ってみればいいだろ。( 心拍数落ち着かせるように胸へ手を当てて ) 空耳か……。あ、衣装は脱いだ方がいいのか？( 衣装ちら )

まあ、何処へ旅行に行っても混雑してんだろ。日帰りくらいが逆に賢明かもな。

はいはい、頑張って。俺は簡単に負けたりしないけどね。（ ふっと笑み ）別に観に行きたい訳じゃないけど、芝居の勉強にはなると思うから観に行ってみたい。椋…も、怖がりそう。一成はうるさそうだし、誰誘おう？（ 連れて行く人を考えると誰が最適か悩み ）うん、もういいよ。ちゃんと畳んで俺に返してね。（ じっと見 ）

そうだろうね。旅行って楽しいけど体力使うし、人混みで更に疲れそう…。俺には日帰りくらいが丁度良いのかも。

オレだって負けねぇよ。( ふふん ) 今後の芝居の勉強になるってのは分からなくもないが……怖がらない且つうるさくないような奴、か。万里さん、とかか？( 少し考え込むと思い浮かんだ人物の名前を挙げ ) ん。って、何でそんなに見てるんだよ。( 着替え始めようとするもぴたり )

ネオヤンキーか…いいかも、買い物とか付き合い良いしネオヤンキーにしよ。（ 相手から挙げられた名前を聞くと頭の中で万里を思い浮かべ、条件的に最適だと思えば勝手に決定して ）衣装に皺寄ったら困るから、気にせず着替えてよ。（ 目を細め ）

万里さんの都合は無視なのかよ……。けどまあ、万里さんなら大丈夫か。( この場に居ない人物の事を考えて苦笑を浮かべるも多分大丈夫だろうと勝手に判断し ) オレの着替えなんて見慣れてるだろ。( 首を傾げつつも脱いだところで、どういう風に畳むべきなのかと眉を寄せて衣装を見つめて )

大丈夫でしょ、日付まで決めたわけじゃないし。…どっかの誰かさんよりはね。（ 悪気無くさらっと言うと相手を眺めてくすっと笑みを零し ）そうだけど、衣装が心配なの。……ねぇ、ポンコツ、まだ？（ 中々手が進まない相手の様子に片眉上げて尋ね ）

……その誰かさんってのは、まさかオレのことを言ってるんじゃないだろうな。( 眉をぴくりと動かし ) っうるさい、今終わるから急かすんじゃねぇよ。……ほら。( 不慣れな手つきで衣装を畳んでずいっ )

さぁ？どうだろうね、天馬の想像に任せる。（ 首傾げながらわざとらしくとぼけて ）…全然ダメ、40点くらい。まぁ今回は許してあげるけど。（ 渡された衣装を受け取るものの点数を付けてダメ出しし ）

い、言っておくがオレだって、暇なときなら買い物くらい付き合えるんだからな？( じ ) 40点……！？ 仕方ないだろ、畳み方なんて知らねぇし。( 手厳しい点数に目には見えない矢がグサッと刺さるも開き直ったようにぽつり )

はいはい。じゃあ、今度お願いしようかな、荷物持ち。（ にや ）…次からはちゃんと覚えてきてね。俺から100点貰える様に頑張れ。（ ぽんと相手の肩に片手置きつつ慰める様に告げ ）

荷物持ちかよ？！ お前、もしかして、万里さんにも荷物持ちさせてるのか……？( ううむ ) ……そんなに言うんだったらお前が教えろよ、100点の畳み方ってやつ。( 肩の手をチラッと見て )

そうだけど、なにか文句ある？（ 態度で威圧← ）しょうがないからいいよ、しっかり見ててよね。（ 畳んである衣装をまた広げると一からてきぱきと畳直し ）はい、出来た。

お前って本当……。いや、別に文句ない。です。( ← ) ――も、もう一回頼む。( 手際良く畳まれていく様子を凝視していたものの、ぴっと人差し指を立てて )

なに？…分かってるならいいけどさ。（ ふん ）一回で理解してよ、ほんとポンコツ。（ 言葉の毒を吐きながらもわかり易いように先程よりゆっくりめに畳んで ）

――…幸の買い物って、荷物多いんだよな……。( ぼそ ) オレはポンコツじゃない。……。( 呼び方に訂正入れつつも手順を覚えるように相手の手元をじっと見つめて )

しょうがないでしょ、その時欲しいって思った物買っておかなきゃ。今度買おうなんて思って誰かに取られちゃったら嫌だし。（ 目を細め ）…どう？わかった？（ 相手からの視線を感じると目線上げて手を止め ）

――！ 聞こえてたのかよ……。まあ、欲しい物を欲しい時に買うっていうのは、分からないこともないけどな。( はふり ) ……ああ。やってみる。( こくりと首を縦に振ると綺麗に畳まれた衣装を広げ、依然として不慣れな手付きではあるものの先程よりは多少それらしく畳めて )

悪い、遅くなった。

聞こえてるよ、文句言われたままはすっきりしないし。そうでしょ？（ ふっと笑みを零し ）…さっきよりはマシかな。ポンコツなりに頑張ったっていうので加点してあげる。80点かな、（ 畳まれた衣装を眺めると高得点をあげて ）

次に来た時には無いかもしれないって思うと、同じ靴でも全色買ったりするしな。 ( うむ ) ――っし。どうだ、オレだってやれば出来るだろ。( 小さく拳を握り締めてガッツポーズすると満足げにふふん )

え、靴を全色？…これだからお坊ちゃまは。普通、全色なんて簡単に買えないから。（ じと ）はいはい、偉い偉い。この調子を崩さずに他の衣装もちゃんと畳んでね。（ 片手を伸ばして相手の頭をぽんぽんと叩き ）