__白い牡丹の簪__ ／ 〆

多分だなんて寂しい事言わないで頂戴？（ 頬膨らまし ）
ふふ、有難うね。…薬研、ね。あの子なら文句も言わずに手伝ってくれるから私も仕事が捗るわ。（ ぽんと一つ手を叩き ）

始め有難うね（ 微笑み、 ）
私の方は長短に斑が出来てしまうかも知れないけれど出来るだけ安定させられるように頑張るわ（ 手握り締め ／ ふん、 ）


（ 本丸内の再奥、自身の部屋として与えられている場は昼間には執務室と兼用になっており夜間には片付けられている卓上も今は算盤や紙等の類が散乱している。ふと目線を卓上の紙から上げれば障子に薄らと映っている人影。この時間に来るのは恐らく近侍として就けている彼であろう。予想が外れていなければ、どうやって驚かそうかと考えている筈。小さく吐気を震わせるようにして笑うと、さも気付いて居ないように振る舞いつつ、ぱちんぱちん、と算盤の珠を弾く音は普段のものより少し大きく、障子の反対側に居る相手にも聞こえているだろう。 ）