。 2018-03-21 17:16:57 |
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重い体を持ち上げ、ベッドから起き上がる。カーテンを開ければ曇りがちの空が自分の顔を見下ろしていた。今日もまた憂鬱な毎日が始まる。こんな苦しい毎日に何度サヨナラと言おうとしたか、途中から数えるのを放棄した。でもそんな中、自分の事を引き留めたのはあの幼馴染みの存在だった。この苦しさの元凶でもあり、自分の唯一の光でもあった。自分の事を何とも思っていないと知っていてもあの愛らしい表情で「好きだ」なんて言われてしまえば、諦められる訳がない。
「やっぱ、忘れようとしても無理な物は無理なんだな…本当愚かだよな人間て…」
こんなにも人を愛してしまうのだからしょうがない。愛してしまえばもうそれは二度と逃げ出せない監獄と同じなのだから。いちいち此方が焦ってばかりで、何時もの調子では要られなくなってしまう。あのくっきりと浮き出る笑窪も、笑ったときに目立つ涙袋も、あの懐の緩さも、幼い頃から見てきて絶対に手離したく無くて、でも幼馴染みという関係が壊れてしまえば、アイツはもう自分の事を一度も見てくれもしなくなってしまうのだろうと思うと、怖くて、不安で涙が出そうだった。自分の事を想って居なくても、隣にいてくれるだけで良かった。だが、そんな事で怖がっている自分が悔しくて憎くて、どうしようもなく苦しかった。
慣れた手付きで着替え終わった制服にシワが付くほど胸の辺りを煩い、静まれと言わんばかりにギュッと握り締めて、心臓が鳴り止んだ事を確認すると、スクールバックを持って家を出た。
(/参加了知ありがとうございます!絡み文出したのでロルの感じとかオッケーでしたら絡んでいただけると幸いです少し執着心の強い子ですがよろしくお願いします…!/)
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