女吸血鬼 2018-03-16 22:46:31 |
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(/訂正ありがとうございます、完璧です……!呼び方は、最初は普通に「ラヴロッカ」でお願いします。慣れてきたら略称、というニュアンスです。略称については、ラヴでもロッカでもどちらでも構いません!)
――――あらあら。お客様なんて、一体何年ぶりかしら
( 陽が傾きかけたころ、吸血鬼は目を覚ます。シックな黒い棺が独りでに音を立てて開き、重力に逆らうようにしてすぅっと起き上がる。夕暮れ時、人間ならばそろそろ夕餉の準備を始める頃だ。だが、人の生き血を糧とする己にとって、普通の食事は意味を成さない。さて、何をしようか――思考を巡らせた瞬間、屋敷の中に男の声が響く。目をぱちくりさせながら、玄関ホールへゆっくりと向かい、2階部分からノアを見下ろしながら、驚きとも、喜びともつかない声音で言葉を紡いで )
雨に濡れてるということは、あなたは人間なのね。ほら……あなたたち、彼にタオルを。
( もしノアが己と同族の吸血鬼であるなら、雨には濡れないはず。だがそうでないということは、彼は人間ということだ。ずぶ濡れの様子を見て取れば、数回小さく手を打ち鳴らし、乾いた音が屋敷に響く。それに反応するように、使い魔のコウモリたちがどこぞやら現れ、みんなで協力して口にくわえた一枚のバスタオルを、ノアの頭から被せるように渡して )
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