夜に咲くのは紅き薔薇（〆）

あら、私がそんな野蛮に見える？無理やり食べたって美味しくないわ。……寂しい方が、いいこともあるのよ
（　襲う、というワードに、いかにも心外と言わんばかりに眉を寄せて見せる。自分は相手の合意もなしに力任せに吸血なんてしない、と。寂しくないのかと問われれば、途端に口を噤み、ふい、と顔を逸らす。窓を叩く雨粒を物憂げな瞳でじっと見つめながら、問いかけについて否定はせず　）

……ふふ、それもそうね。安心して頂戴――私はもう、人の血を吸うつもりはないの
（　怖いかと問えば、微笑みを返されたことに、呆気にとられたように一瞬瞠目して。数秒後、つられたように表情を綻ばせ、静かにノアから離れながら、吸血する意思は一切ないことを告げる。吸血鬼が人の血を吸わないということは、人間にとって、食事を摂らないと言っていることと同義で　）


（/そうですね、ラヴロッカもノアくんも時と場合に応じて受け攻め転換できると思いますので、恋愛への発展については流れに任せられればいいかな、と思います。

　そうですね、ラヴロッカにとってもその条件は非常に大きな意味をきたしますので、すんなり教えることはないです。この件に関しても、２人が恋愛関係に発展し、仲が深まった以降に浮上してくる問題だと捉えて頂ければ大丈夫です）