天使 2018-03-13 16:23:21 |
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……貴方が望むのならば。
(魔法、だなんてただの言い訳。言い訳が無ければ自分たちのこの気持ちが許されるわけがない。そう、魔法にかけられてしまったのだから、仕方が無いのだ。彼に見つめられると高鳴るこの心臓も、名前を呼ばれるたび甘く痺れる感覚も、すべて魔法のせい。サラは彼の頬にそっと手を当てては、彼の溶けたはちみつのように甘い問いかけに答えるようにそっと笑みをたたえて。「この体も、唇も。貴方が望むのなら全て捧げましょう。…ギーク、どうかご自身で確かめて。魔法のせいだもの、私はにげられませんわ。」狡い言い訳をするように。天使はその名に相応しい全てを赦す微笑みを浮かべながら、甘い媚薬のような彼の月の瞳に自分を映して。)
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