天使 2018-03-13 16:23:21 |
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私は何も……。
(何をした、という問いにふるりと緩く首を振ってみせては今にも吸い込まれてしまいそうな彼の双眸を真っ直ぐに見つめて。「ギーク、…貴方が何かしたのかと思っていたわ。貴方がとてもキラキラして見えて、心臓がドキドキと煩いの。」きゅ、と繋いだ手に小さく力を込めては彼と近いところに顔があったことによりサラの白い頬はじわりと朱を散らして。家族に対する愛おしさとは少し違う、だが彼を見ているだけで心が痛みそれと同時に心の底からふつふつと暖かい感情が湧き上がってくる。まるで魔法がかけられたかのように目の前の彼が輝いて見え、自分の心を弄ぶ。彼にサラと呼ばれただけで先程よりも煩くなった心臓にそっと空き手を添えてはサラはそっと目を伏せて。)
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