青年A 2018-03-12 23:09:29 |
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良いよ。じゃあ俺は…瞳美ちゃん、はちょっと馴れ馴れしいか。瞳美さんって呼ぶね。
(呼び方を確認するだけの言葉にさえ仄かに感じ取られる怯えのようなもの。それも当然に違いないが、気持ちは少しでも彼女の緊張を和らげたいと動いてしまう。穏やかに微笑んで小さく頷き、“真尋くん”に対応する呼称を考えては苦笑して自ら取り下げ、改めて訂正してから頷き。二人きりの空間で言葉を交わしている内に、一体どこまで能天気なのか、彼女が考え無しに攫ってしまった相手だというのを忘れてしまいそうになる。そればかりか、これまでどれ程の相手と関わろうと、友好だけで成り立つ以上の関係を結ぼうと払拭する事ができなかった孤独感を直視せずに居られてしまう。それを心地良いと感じるくらいには自分は非道な人間なのかもしれない。此方を直視する瞳を見詰めてそんな思慮に耽っていたが、突然胸元に襲い来る衝撃に目を見開いて慌てて手を引っ込め。「わ、ごめんごめん!」両手を頭上に擡げ降参の意を示しながら謝罪の言葉を繰り返すが、目に焼き付いた真っ赤に染まった顔がなかなか脳裏から離れない。参ったな、とまたも思考が現状から乖離しようとした時、それを繋ぎ止めたのは小さな相手の声で。どう捉えたってあまりにも自己否定に苛まれた言葉を、全くの他人である自分が簡単に他の言葉で上塗りすることはしてはならないような気がし、口を閉ざして相手につられるように海を見詰め。気付けばすっかり日が昇り、結局日の出を二人で見る事は叶わなかった。小さな落胆の最中に聞こえた小説の一節に紛う程詩的な表現に、表情を緩ませながら言及し)
風って、どういう意味?俺はどんな人に見えてるの?
(/温かいお言葉をくださり、本当にありがとうございます…。後ろめたさに少々重い気持ちで打ち明けたのですが、そう言って頂けて安心致しました。また随分と心が軽くなり、文章を練るにあたっての意欲も湧きました。本日少々時間が空きましたので、一度お返しさせて頂きますね!ただ、再びお返事できるのがいつになるかが分かりません…。未だ安定して時間を取れる状況では無く、本当に申訳御座いません。それでも少しずつ物語を進めていければと思います。恵まれた素敵なご縁を今後も大切にして参りますので、不甲斐無い主ですが、何卒よろしくお願い致します!)
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