青年A 2018-03-12 23:09:29 |
通報 |
(懸命に紡がれる言葉が彼女の心象を僅かしか表現出来ていないのであろう事はその狼狽ぶりに感じられ、また涙の理由も自分自身でもしっかりと掴めてはいないのだろう。ただ、その言い難い感情は頬を包まれた際に感じた自分のそれと似ているのではないか。何処かで繋がり合う気がしてならない互いの感情に思いを馳せるあまり、否定すべき 迷惑 という言葉に対しても反応を示せずに居て。ただ彼女を見詰めて思案に耽っていれば、目の前で次々と変わる分かりやすい表情に唐突な可笑しさが溢れ、気付いた時には小さく肩を震わせて喉元で押し殺した笑みを漏らしており。しかし未だ発作的な笑いが治まらない間に名前を問われると、緩んだ表情のまま「ああ、ごめん。そう言えば名前言ってなかったね。俺は蒼瀬真尋って言います」言葉を告げるうちに徐々に落ち着きを取り戻していくのに任せて名乗り)
トピック検索 |