赤の女王 2018-03-10 15:26:34 |
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えぇ?あたしぃ?
(自分に、と言われても既にキャンディを貰っているのにと思わず首を傾げて。これまた今更だが出会ったばかりだった彼にこんなに良くしてもらう義理も意味もないはずだがと、嬉しくもあるがやや困惑の思いで突き返された紙袋を見やる。それでも2人で食べるにしろ、1人で食べるにしろ、兎に角まずは中身を拝見しようと紙袋を漁り始め。中から出てきたのは綺麗に包装された色とりどりの…スイーツだと思われるもの。確信が持てないのはスイーツという枠に収まりきらないその色彩とコロンとした可愛らしい形がまるで雑貨のようにも見えるからで。記憶を辿ってみても、退廃的な雰囲気に包まれた路地裏でこんなものを目にした経験、とてもじゃないがあるとは思えない。小さなその形を壊さないよう、指先でちょんと摘み上げまじまじと見つめては「これはなんていうスイーツなの?」狐目を好奇心にまん丸くさせながら尋ね。)
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