✡.°⿻ 足跡を並べて　：　〆　

まあ、私が拒否されたらもれなくサンセットも道ずれにするけどね
（己の吐露した不安を見つめ返す両の眼は、毅然として相変わらずの軽口を叩く余裕さえ見せてきた。己としては初めての旅でもあるまいし、緊張しているつもりではなかったがその言葉に思わずゆるりと肩の力を抜いて。しかしそんな素振りは表に出さず、べえと舌を出しこちらも軽口の応酬を。茶化すようでいてそれは逆に、貴方が入国拒否されたら仕方がないから私も一緒に拒否されてあげるわよ、という意を含んでおり。聞いているのかいないのか、すたすたと先を行く相棒を今度はこちらが追い掛ける形で歩き出し中の様子をぐるりと見渡して。どこを見ても土色、土色、土色。色彩なんて単語、この国には存在しないのではとすら思えるその景色は美しい等という言葉は似合わないが、壮大という言葉が良く似合う。物珍しさに落ち着きなくきょろきょろと眺め続けているなか、ふと向こうから歩いてくる人影に気付き不審な挙動は一回止めて。側で相棒が座り込む気配を感じつつ、向かってくる難関にこちらは一歩足を踏み出し片手を上げるとHeyと声を掛けて。国の特色として土色以外の色に興味を示す住人が多い、とは知っているがならば果たして大きな獣にはどんな反応を示すのか。こちらの挨拶に興奮気味に応えてくれた門番は色彩と相棒、一体どちらに関心があるのかは生憎のところ分からないが。「こんにちは、入国と滞在を希望しているのですが。」取り敢えず、そういつも通り旅人であること、宿泊先と食事処を探していることを説明し、最後に隣の彼を見やって「彼は私の相棒なんです。見た目こそあれですけど無闇に人を襲ったりなんてしないと断言します」なんて言葉を続け。己が断言しようがしまいが判断するのはあちらである。それでも添える言葉があるのとないのとでは百の差があるのは既に経験済み、今晩の宿泊がふかふかのベッドか、吹き荒れる荒野のなか寝袋かが掛かっているために返事を促すその顔はどことなくぎらついているだろう。）


（／了解致しました！質問等出てきた場合適宜聞かせて頂くとは思いますが、今のところ特に質問等ないためこれにて背後は引っ込みますね。改めまして、これから宜しくお願い致します…！）