どうぶつ 2018-03-08 01:10:52 |
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「 砂色の国 」
砂嵐が頻繁に吹き荒れる荒野の中央にある国。城壁や家の壁、人の服、髪、さらには食べ物に至るまで全てが茶色かそれに近い色で構成されており、他の色に興味を持つ住人が多い。
(びゅう、という音と共に頬を撫でるぬるい風。一見無害そうな顔を装っているそれはこの地においては砂埃を巻き起こす嫌われ者であり、瞬間茶に染まる景色に双眸を瞑り忌々しげな唸り声を一つ。角膜が傷付けられる可能性を危惧するのはもちろん、早朝丁寧に整えた毛並みを乱されるのはすこぶる不愉快なもので、ぶつける対象を捉えられない怒りに体全体を大袈裟に震わせて。まったく、だから砂ばかりの荒野は嫌いなんだ、頭の中でぐちりぐちりと文句を量産しつつ緩慢に瞼を上げれば、再び開けた視界の中央には思いがけずぽつねんとそびえる黄土色の門が。思わず倒していた耳をぴんと起こすと、ここ数日の厄介事との別れの予感に期待を膨らませつつ背中の相棒に振り返り。)
──おい、国が見えたぞ!今すぐ入国の準備をしやがれ、着いたらすぐに汚い砂を落としてもらうからな。
(/お待たせ致しました!国の説明はなるべく簡素にまとめたつもりですので、足りない部分は自由に想像していただければと。ロルの長さは80字を超えていればこれより長くても短くても構いませんので、あまりお気になさらず。繋げづらい、もしくは苦手なロル形態が混じっているという場合は遠慮なくお申し付けください…!)
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