♥ 2018-03-04 16:55:22 |
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>オズワルド
__ならば、あの先続く穏やかな道は、君の栗色に対して些か色は濃いが、あの温もりや包み込むような優しさは君によく似ている。花や木のような愛でられるものではないから有り難みを忘れがちだが、土台を造り、皆を支える賢人たる君だからこそ例えるに相応しい。__私はそんな君に何時も救われている。
( やっと素直になれたと言うのに直ぐに戻ってくる素直じゃない照れる気持ちは己の気分を徐々に下げていたが、後ろから直ぐ様追い掛けてくれた彼に安堵する。上着を甲斐甲斐しく着せるだなんて人によっては自尊心を傷つけかねない。彼はそんなことで意地を張るような人物だとは毛のほども思わなかったが、一応心配はしていた。それでも、軽い口調ではあるが、否、逆に気を遣われたのであろうそれにほんのりと胸が温かくなる心地がした。ゆっくりと歩く小道に不意に手が繋ぎたくなる。それは寂しさか、それとも醜い独占欲からか。暫く拳を握ったり開いたりしていて落ち着かない様子でいたところで、花を見、私らしい。などと。目をぱちくりとさせ、驚きに固まるも、白いから私らしいだなんて、なんて可愛らしいことだろうか。少し強張っていた顔も緩み、笑みを浮かべて便乗するようにふと視線の先にあった温かみを纏った土を見。思った事をつらつらと饒舌に述べる。彼は私にとっても此の国にとっても大変大事な人物だ。それは世界が地に足をつけるために存在するこの土に、よく似ている。彼の叡智が窮地を救い、民を生かしている。そして他ならぬ私もそんな彼の穏やかさにいつも毒気を抜かれては、彼はそんな私を程度な息抜きをさせてくれている。それに、人を愛していると言う気持ちを思い出させてくれた彼には感謝しても足りないくらいなのだ。甘酸っぱくて切なくて、でも。溢れんばかりの熱情がこの身を人に戻してくれる。ふと、ずっと苦心して言えず仕舞いだった一言がするりと出て。 )
…なぁ、オズワルド…__愛しているよ。
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