ほのか 2018-02-25 17:46:31 |
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少女は話す。
『闇っていうものは誰の心にも存在してる。男の人にも“女医“さんにも。あの看護婦たちにも、神父にも。』
「じゃあなんで…私の前には私がいるの?」
『誰か私はあなただっていった?』
「…違うの?」
少女はニヤリと頷く。
「ていうか私は何でここにいるの?」
少女は小さな沈黙のあと口を開く
『この世界は何度も繰り返してる。何度も何度も。参加する人を変え。犯人を変え。なんども同じ舞台で違う物語を紡いでる。そして私は……………過去の標的なの』
私は混乱した。
この世界は繰り返してる?
この舞台は終わらない?
何かを壊さない限り…
『この世界を終わらす方法はただひとつ』
私は思わずゴクリと唾を飲む。
『この世界をまるっきり変えてしまうこと』
「変える…」
『所詮は舞台。人の心を利用した舞台は同じ道を辿っている。
そして最後は皆殺し。その決まりを変えるんだ。例えば…舞台の中に恋愛を作る。とか…』
私は少々イラっと来たがとりあえず大事な事を聞く。
「名前、なに?」
『茜』(あかね)
そう少女がいった瞬間私は下に落とされるような感覚に陥り、いつの間にか目をさましていた。
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