「別に…、簡単なものしか作れないが」 ずっと暮らしていたのだから、自分で料理もしてきた。煮たり焼いたりする程度しかできないがそれでもまあ、料理と言えるだろうと考えて。 鍋に水を入れてお湯を沸かしながら、「どこから来た?」とちらりと相手を見ながら問いかけ。 珍しく死肉ではない生きた人が自分の目の前に現れたこと、今日は空気が少し澱んでいることと相まってなにかがおかしいと考えながら茶葉を入れ。