ほのか 2018-02-25 17:46:31 |
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「それが…思い…出せないんです…」
何故ここに居るのか。
何故思い出せないのか。
「分からないんですっ…!」
冷たいのか暖かいのかわからない涙が頬をつたう。
「そうか…」
男は顔を下げてしまった
「…」
「…」
しばらく沈黙の時間が流れる
「…あのさ。」
沈黙を破ったのは、男だった。
「その…俺もなんだ。…名前…ないというか…分からないんだ。」
「…え…それってどういう」
「お前と同じ。なんでここに居るのか、俺も分からねえんだよな。」
そう言って男はフッと寂しげに笑った。
まるで悲しみや憎しみを無理矢理笑顔にした様だった。
「俺とお前は、案外似てるのかもしれないな。」
男はまた笑った。
しかし、さっきより、悲しみが薄れていた様な気がした。
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