青春いれぶん！　／　〆.

霧野蘭丸　／　


んなｯ…

( 揶揄い文句で言われた言葉は見事に全てが正しくぐうの音も出ない程に図星を突いており分かりやすく肩を大きく揺らしてばつが悪そうに視線を逸らし 。 素直に ﾞ 嗚呼 そうだよ ﾞ だとか肯定の言葉を男らしくかけて彼女を翻弄して可愛らしい姿を一目この目に収めてみたいものだが 、 どうも己はヘタレらしく 、 彼女を前にすればそういった言葉は喉元迄出かかるがその儘詰まり声には出せず仕舞いであり 、 そんな根性無しの己に若干呆れを催しつつずっとだんまりだとまた彼女に揶揄われてしまいそうだ と一度咳払いをして何とか平常心を取り戻せば「あんまり男を揶揄うもんじゃないぞ」否定も肯定もしない言葉を返し 、 「＿ところで 、 どんな事を手伝えば良い?」と巧く話題を変えて 。



　多田仁夏　／　

…ぁいたｯ


( デコピンをくらってしまうと完全に油断をしていた為に少々吃驚しその反動でいとも簡単に相手から離れてきっと今回も優しくしてくれたのだろうもう余り痛みは感じないが大袈裟にデコピンされた箇所を何度か擦って見せ 、 むぅ と頬を小さく膨らませては「女の子に対して邪魔なんて酷いなあ」と不服そうに物申すが軽口が叩ける位仲良くなった結果なのだろうか そう考えれば少し嬉しく感じる自分はいるが中学生の頃からずっと一途に思い続けていた自分はこの友達以上恋人未満的な 、 微妙な関係からは抜け出したく思っており好意は感じられない言葉に心からは喜べず様々な感情が入り交じった複雑な面持ちで居て 。




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了解致しましたｯ
其方も何かありましたらお呼びだし下さい ー