青春いれぶん！　／　〆.

　　狩屋ユキ　／


…！蘭ちゃん！あっ、部活お疲れ様。
(　資料と睨みっこしていた顔を声をかけられ、聞き慣れた声音にあからさまに表情を明るくすると目の前に現れた彼にとびきりの笑顔でその名を呼び。今まで疲れていたがそんな疲労も彼のおかげで何もなかったのかのように吹き飛ぶ。部活が終わり早く帰りたいはずなのにそうやって手伝ってくれるところも二人でやろうと言ってくれるところも今一度惚れ直す要因の一つできゅんと胸は高鳴り。こうときめいてしまうと自分の心に悪魔の尻尾が芽生えにょきにょきと顔を見せからかいたくなる。含み笑いをしつつじっと目を合わせるとからかい文句を。)＿あれあれ、もしかすると蘭ちゃん私に会いたくて来てくれた感じですか？



　　倉間典人　／

歩けなくないけど邪魔。
(　そんなぶっきらぼうに言葉を選んでも言葉と行動は裏腹。無理やりに引き剥がそうとしないところが満更ではない自分の胸のうちを表しているようで、それを紛らわすように後ろを振り返るとポケットにしまっていた手を出しおでこに向けて人差し指を弾き所謂デコピンをかまし、あっかんべーと舌を出し。中学の頃に言葉を交わすようになって仲良くなり、いつしか抱き着いてくるのが当たり前になってそれは今も変わらることなくやってのける相手に嬉しく思いつつも自分達はもう高校生。思春期真っ盛りの自分にとっては難しい複雑な感情でありモヤモヤと。)


(　／　喜んでいただけてもう嬉しい限りです…！ではでは一度本体は失礼させて頂きますので何かありましたらお呼び出しくださいませ！ではではドロンさせて頂きます！)